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湖南丸[こなんまる]
湖南丸(こなんまる)は、大阪商船が保有した貨客船である。大阪港・天津航路船として1915年に建造され、海河を遡航可能な船としては当時最大だった。台湾航路やフィリピン航路に転用後、大阪・那覇港間の定期航路に就航し、太平洋戦争中の1943年にアメリカ海軍潜水艦の雷撃により撃沈されて民間人ら約650人が死亡した。対馬丸などと並んで沖縄戦関連の遭難船舶として扱われることがある〔照屋寛徳 『戦時遭難船舶犠牲者の洋上慰霊祭・遺族補償等に関する質問主意書 』 第143回国会参議院質問第2号、1998年8月12日。〕。 == 建造 == 湖南丸は、1915年(大正4年)7月14日に大阪鉄工所桜島工場で進水した。海河(当時の呼称は白河)を大沽よりも上流まで遡航して、天津で荷役することを意図した船で、そのために様々な特殊設計が採用されていた。比較的大型の船体で貨物搭載力に優れている。動力は石炭燃料のレシプロエンジンを搭載し、大阪・大沽間での平均速度は10.5-11ノットで、大阪商船が同航路に投入していた大信丸、大智丸よりも5-6時間の所要時間短縮を見込んでいた〔『湖南丸白河遡航ニ関シ報告ノ件』〕。 同型船として同じ大阪商船の湖北丸が建造された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「湖南丸」の詳細全文を読む
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