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湘南モノレール株式会社(しょうなんモノレール)は、神奈川県鎌倉市に本社を置くモノレール江の島線を経営する鉄道会社である。経営共創基盤傘下のみちのりホールディングスが株式の92%を保有する同社の子会社である〔弊社株式譲渡完了と新経営体制について - 湘南モノレール、2015年6月22日〕。 == 概要 == 懸垂式モノレール鉄道設備機器の導入・拡販のために、三菱重工業、三菱電機、三菱商事、京浜急行電鉄などが出資し、1966年(昭和41年)4月に設立した。 懸垂式モノレールの技術契約を持っていた日本エアウェイ開発からの引き継ぎの事情もあり、設立時は東京都港区浜松町に東京事務所を構えていた。新幹線0系の開発に関わったことで知られる鉄道車両技術者・三木忠直は、江の島線敷設にあたって技師長として技術部門の指揮を執り、開業後もしばらく事業に携わっていた。 江の島線開業当初には、会社規模に応じた沿線宅地開発やマンション(3棟)の建設を行ったほか、1975年ごろには、仙台市営モノレール南西線構想のあった宮城県仙台市太白区の茂庭台で不動産開発を行うなどで、現地に不動産営業所を構えていたこともある。ただし現在不動産事業は縮小している。 日本民営鉄道協会に、モノレール専業事業者としては唯一加盟している。 社会インフラシステムの販促を主目的として設立されつつも、半世紀近くが経過、結果として地域における重要な公共交通機関としての営業が主体となっているが、2015年の株式譲渡まで株主構成は設立当初からほとんど変わっておらず、三菱グループが9割以上の株を保有し、歴代社長も設立当初を除き三菱重工業出身者で占められていた〔タウンニュース社発行「タウンニュース」2009年7月17日号記事による。〕。鉄道事業者の出資は京急と西武がわずかな割合を負担しただけで、京急が開業当初の人材派遣と、現在まで続く関連会社による車両メンテナンスの一部請け負い程度の役割をしていることに留まる(そもそも京急が出資している理由は江の島線がかつて京急の所有していた自動車専用道路「京浜急行線」のほぼ真上に敷設されているためである)。 2015年5月に経営共創基盤傘下のみちのりホールディングスに三菱グループ3社が保有する株式を譲渡する契約が結ばれ、みちのりホールディングスの傘下で地域の公共交通機関としての役割を引き継ぎ、施設のバリアフリー化や利用客の増加を図るという方針が示された〔みちのりHD、湘南モノレール買収 「地域の足、維持・発展」 - 日本経済新聞、2015年5月23日〕〔交通事業支援会社の傘下に - タウンニュース 鎌倉版、2015年6月14日〕。 PASMOや、SuicaなどのICカード乗車券の導入期日については未定である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「湘南モノレール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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