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湿地車[しっちしゃ]
湿地車(しっちしゃ)とは、日本陸軍で使用された輸送車である。FB器とも呼称された。 == 概要 == 第二次世界大戦前から日本陸軍は仮想敵国の一つであるソ連との戦闘を想定していたが、戦場となるであろうチタ付近や満州の東部には非常に湿地が多かった。満州の雨季と雪の融ける季節では湿地帯が乾期の約五倍となり、交通が大きく阻害された。そこで、この湿地通過のためにいくつかの機材が考案された。 1933年(昭和8年)に湿地通過用の車輛が考案され、試作車が作られた。三菱重工製のこの車輛はSB器と名付けられた。この車輛は機能試験において、水上、陸上、湿地は通過可能であると判定された。しかし、深い泥濘は通行できず、試験は失敗した。 この失敗を踏まえ、1934年(昭和9年)の第二次試作では、FB器の呼称があたえられた上、三菱重工業東京機器製作所(大田区下丸子)にて小型化された車輛が作られ、試験の結果は良好だった。作戦用として所要の台数が整備された。一説では1934年(昭和9年)から生産され、敗戦までに合計で146両が完成した。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「湿地車」の詳細全文を読む
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