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気温減率(きおんげんりつ)とは、高度が上がるに従って大気の気温が下がっていく割合をいう。気温逓減率(きおんていげんりつ)ともいう。 ここで「減率」とは、高度が上がるにつれて「気温が下がる割合」(高度がいくら上がると気温が何度下がる)という意味であり、単純な気温の「変化率」(高度がいくら上がると気温が何度変わる)とは符号が逆になる。 地球大気に対して使われることが最も多い用語であるが、この概念は重力によって支えられている球形の気体であれば、どのようなものにでも適用できる。 == 定義 == 『気象科学事典』によれば、気温減率の定義は次のようなものである。 *高度と共に気温が低くなる割合。 この用語は、 # 空気塊を上昇させたときの、その空気塊の温度が高度上昇とともに低くなる割合 # 現にある大気環境の、鉛直方向の気温の勾配 の2つの意味になりうる。単に気温減率という場合、2. の意味であることが多いが、読解には注意が必要である。 == 数式による定義 == 一般的に、気温減率は高度の変化に伴って起こる気温の変化に負の記号を付けたものとして、次の式で定義される: ここで、は気温減率で、気温の単位を高度の単位で割った単位(例:)により表される。''T'' は気温、 ''z'' は高度である。 注:で表される別の量(例:比熱比、湿度線図の定数など)との混同を避けるために、断熱的な気温減率(断熱減率)を あるいは という文字で表す場合がある. 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「気温減率」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Lapse rate 」があります。 スポンサード リンク
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