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南満州鉄道附属地(みなみまんしゅうてつどうふぞくち)は、20世紀前半の満州に存在した南満州鉄道の所有地。所有権のみならず、行政権をも行使した。満鉄附属地(まんてつふぞくち)ともいう。 == 概要 == 日本はポーツマス条約の規定によりロシア帝国が経営する東清鉄道の南満州支線を継承したときに、鉄道附属地制度もそのまま継承した。 南満州鉄道株式会社が設立される時に政府から出された「命令書」には、「鉄道及ビ付帯事業ノ用地ニ於ケル土木教育衛生等ニ関シ必要ナル施設ヲ為スヘシ」と定められた。 これに基づき、満鉄は満鉄附属地内のインフラ整備をすすめることになった。これらの事業を進めるため、満鉄本社に「地方部」を設けられた。 満鉄が満鉄附属地内で行使した行政活動を「地方経営」と称した。地方経営は、学校、病院、公園、職安、消防、宿泊施設の運営など多岐にわたり、のべ2億円をつぎ込んだ。 満州国成立後の1937年に、行政権を満州国に返還したが、土地の所有権は引き続き満鉄が持ち続けた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「南満州鉄道附属地」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 South Manchuria Railway Zone 」があります。 スポンサード リンク
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