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源氏六十三首之歌[げんじろくじゅうさんしゅうた] 源氏六十三首之歌(げんじろくじゅうさんしゅうた)とは、源氏物語の巻名を順に読み込んでいった62首からなる歌集である。 == 概要 == 独立した文献として、または源氏物語の注釈書、梗概書、源氏物語古系図などの一部として源氏物語の巻名を列挙した「源氏物語巻名目録」、「源氏物語目録」や「源氏目録」と呼ばれる文献は数多く存在している。またこれらの「巻名の並び」を歌の中に詠み込んで歌集の形にした「源氏物語巻名歌」と呼ばれるものも数多く存在する。本歌集もそのような「源氏物語の巻名を歌に詠み込んだ歌集」のひとつである。本歌集では短歌1首ごとに1巻ずつ巻名を歌に詠み込む形をとっており、「巻名歌」としてはもっともよく見られるタイプのものである〔この他に長歌の中に順に巻名を詠み込んでいくタイプや短歌の中に詠み込んでいくが1首ごとに1巻ずつではないタイプなどがある。〕が、詠み込まれている巻名に他の類似の文献には見られないような独自の特色をいくつも持っていることで知られている。本書そのものは平安時代末期から鎌倉時代までの間に成立したと見られるが、『竪横和歌』と題した寛文年間から元禄年間の間に書写されたと見られる本に含まれている一写本しか現存しない。この写本は書き誤りや脱落と見られるものが非常に多い写本である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「源氏六十三首之歌」の詳細全文を読む
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