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源氏物語不審抄出[げんじものがたりふしんしょうしゅつ]
源氏物語不審抄出(げんじものがたりふしんしょうしゅつ)とは、源氏物語の注釈書。『源氏不審抄出』(げんじふしんしょうしゅつ)ともいう。 == 概要 == 室町時代の連歌師宗祇により著されたものである。正確な成立時期は不明であるものの、三条西実隆の日記である実隆公記の明応5年10月11日(1496年11月15日)の条に宗祇が実隆の元に本書を持参したとの記述があり、また現行の流布本には1499年(明応8年)に宗祇が京を離れて地方へ赴いた際に富小路俊通に付託されたとの識語が付されていることからそれ以前に著されたと見られる〔「源氏物語不審抄出」伊井春樹編『源氏物語 注釈書・享受史事典』東京堂出版、2001年(平成13年)9月15日、pp. 322-323。 ISBN 4-490-10591-6 〕。桐壺巻以下の42帖から、宗祇が難解だと考えた120箇所あまりの部分を抄出し、それぞれの部分について文脈に即した詳しい注釈がなされている。『河海抄』や『花鳥余情』など一条兼良の説も引用しており、未解決とされている部分も多い。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「源氏物語不審抄出」の詳細全文を読む
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