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ため池[ためいけ]
ため池(ためいけ、溜池、溜め池)とは主に農業(灌漑)用水を確保するために水を貯え、取水設備を備えた人工の池のことである。その目的のために新設したり、天然の池沼を改築した池を指す。 == 目的と利用 == 水を貯えておき必要な時に耕作地へ送水することで季節ごとの水量の変化や旱魃などの気象変動による影響を抑え、農作物を安定して栽培することができるようにする。例えば、水を使わない冬季に川の水を取り入れ貯えておけば春先や初夏といった水が必要になるときに耕作地へ供給することができる。梅雨時の河川は平常時を上回る水量となることがあるが、この時の余分な水も貯えておけば盛夏時の渇水の危険性を減らすことができる。また、冷涼な高地から流れ下る雪解け水を一時貯えて、田植え時の水田に温んだ水を供給することで冷害を防ぐ温水ため池というものもある(長野県の白樺湖が代表的)。 池を囲む堤防の高さを上げて貯水量を増やしたり崩壊を防ぐため整備工事を施すなど、機能改善を施した池もある。また飲み水など生活用水としての貯水池として、また河川増水時の調整池としての役割も有しているとしてその価値が見直されている。多種多様な生物が生息する池もあり、周辺を含めた豊かな自然環境も注目されている。 広いため池の場合、ウインドサーフィンやボート、カヌー、水上オートバイなどを使った娯楽場所として使われているところもある。また灌漑の役目を終えても池として残され、噴水や遊具の整備を行い親水の公園として公開されているところもある。またヘラブナ、コイ、ブラックバスなどを釣る人でにぎわっているため池も多い。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ため池」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Reservoir 」があります。
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