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滑膜肉腫[かつまくにくしゅ]
滑膜肉腫(かつまくにくしゅ、英:synovial sarcoma)は、特に下肢に好発する悪性軟部腫瘍である。 == 概要 == 悪性軟部腫瘍に於いては発生頻度の比較的低い腫瘍である。10 - 40歳代に多く発生し、大きな性差は見られない。大腿、膝関節部を主として下肢に好発する。関節包、滑液包、腱鞘、腱などに接して発生するものが多いが、これらの組織と関係しない頸部、体幹などにも発生する。 単純X線像で腫瘍陰影が確認できることが多く、約半数の症例で腫瘍陰影内に点状の石灰化像が見られる。 電子顕微鏡では糸状仮足(filopodia)を伴った細胞間隙が認められ、病理組織学的には、上皮様組織と紡錘形細胞から成る二相性を呈する場合と、前述のいずれかの組織から成る単相性を呈する場合とがある。偽腺腔や細胞間裂隙には、PAS、ムチカルミン染色ともに陽性で、ヒアルロニダーゼで消化される酸性多糖類が見られる。 治療には広範切除術を施すが、大関節付近に生じた症例では切離断術が適応とされる。遠隔転移の可能性があるため、補助化学療法の必要性も考慮する。予後は報告例により異なるが、5年生存率は30 - 50%である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「滑膜肉腫」の詳細全文を読む
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