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宿便(しゅくべん、Fecal impaction)とは、便秘により腸内に長く滞留している糞便のことである。滞留便(たいりゅうべん)とも呼ばれる。必要な場合には治療として浣腸などが行われる。 健康・ダイエット関係でよく用いられる「宿便」は、一般的な定義とは異なり、数週間程度以上の長期にわたり腸壁にこびり付いている便のことを指し、断食や腸内洗浄によってはじめて排泄されるとされる。この手の言説では、こうして腸壁が清掃されるため断食に健康増進の効果があるとされるほか、断食しなくても宿便排泄に効果があるとされる健康食品の宣伝が行われることが多く、疑似科学の域を出ない。 == 宿便とは== 国語辞典には、「宿便:排泄されないで長い間、腸の中にたまっていた便」と記載されているが、宿便は医学の専門用語ではない。医学博士の甲田光雄は、一私案と断った上で、宿便の定義を「胃腸の処理能力を超えて、負担をかけ続けた場合、腸管内に渋滞する排泄内容物を総称したもの〔甲田光雄『甲田式健康道 決定版』マキノ出版、2007年3月。ISBN 978-4837612087〕」であるとしている。 宿便の色と硬さは普通の便とそう変わらないと甲田は述べている〔。また、便秘と宿便がよく似ていることに絡めて、宿便は毎日普通に排便があったとしても残留してしまう可能性があり、腹が張って排便が無いというような便秘とは違うと説明している〔。 老廃物が体内に長時間滞留して悪いのは、牛乳が腐敗菌で腐るように、老廃物が悪玉菌で腐敗し、毒物と悪臭(おなら)を産生し、毒物は腸管壁から吸収されて血流に入り、身体の隅々まで送られることによる。健常人のように老廃物が体内を短時間で通過すれば、牛乳が乳酸菌でヨーグルトになるように人体に必須の栄養素や無臭のガス(無臭おなら)を産生する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「宿便」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fecal impaction 」があります。 スポンサード リンク
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