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滲出性中耳炎 : ウィキペディア日本語版
滲出性中耳炎[しんしゅつせいちゅうじえん]

滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん、。かつては''中耳カタル''(とも))は、中耳炎の一つ。中耳腔に滲出液の貯留を認める一方、耳痛発熱などの急性炎症症状を欠くことを特徴とする。
== 疫学・病態 ==
年齢別発症率は小児(乳幼児から小学校低学年)と高齢者の二峰性の分布を示し、特に就学児童の難聴の原因としては最多であるが、軽度難聴以外の症状がないことから見逃されやすい。10歳までに9割以上が治癒することから、治療が不必要な場合も多い。ときに遷延化するが、この場合も学童期においては急激に治癒する。しかし稀に改善を認めず、真珠腫性中耳炎などの後遺症を来たす例もある。
本症は、何らかの理由により耳管の通気が障害された結果、中耳腔内が陰圧化することを病態の本質とする。この結果、周囲から組織液が滲出して中耳腔内に貯留するとともに、伝音性難聴を来たす。耳管の通気障害の原因としては、小児の場合は急性中耳炎上気道炎、口蓋・咽頭扁桃の肥大や副鼻腔炎が、成人の場合は上咽頭の悪性腫瘍がある。また口唇口蓋裂ダウン症候群未熟児等にも続発しうる〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「滲出性中耳炎」の詳細全文を読む



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