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半透膜[はんとうまく]
半透膜(はんとうまく、semipermeable membrane)とは一定の大きさ以下の分子またはイオンのみを透過させる膜である。半透膜を透過しない溶質と透過性を示す溶媒の系で、半透膜を介して2つの濃度の溶液を接すると、隔てて浸透圧が発生し溶媒のみが透過する。この現象を浸透と呼ぶ。理想的な半透膜の場合、浸透圧は溶液のモル濃度に比例し、この原理を用いて高分子などの分子量を測定することが可能である。 実際に用いられる膜は、古典的にはフェロシアン化銅の沈殿膜、コロジオン膜、あるいは膀胱膜などが用いられたが、今日では再生セルロース(セロファン)、アセチルセルロース、ポリアクリロニトリル、テフロン,ポリエステル系ポリマーアロイあるいはポリスルホンの多孔質膜が用いられる。 == 透析と浸透 == 半透膜を介して物質が移動する場合、溶媒が移動する場合を浸透(しんとう、osmosis)と呼び、溶質が移動する場合を透析(とうせき、dialysis)と呼ぶ。生体膜など物質を選択的に移動させる能力を持つ場合以外は規模の差はあれ、透析と浸透は同時に進行する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「半透膜」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Semipermeable membrane 」があります。
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