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漢奸[かんかん]
漢奸(かんかん、ハンジェン)とは、漢民族の裏切者・背叛者のことを表す。転じて、現代中国社会においては中華民族の中で進んで異民族や外国の侵略者の手先となる者を指している〔王柯 2006, p.28〕。日中戦争の際には、漢奸狩りが実行され、多数が虐殺された〔下記節参照〕。 ==「漢奸」という言葉の誕生== 中国において売国奴を指す言葉だが、字義通り受け止めれば、「漢民族を裏切った奸物」と言う事になる。漢奸と呼ばれる有名人には秦檜、呂文煥、石敬瑭、呉三桂、汪兆銘などがいるが、中国の歴史の中で「漢奸」という言葉が生れ、現在の意味となったのは清の時代においてである〔王柯 2006, p.41〕。清朝では支配の中心であった満州族を除く民族が漢として意識されるようになった。これが漢という言葉で明確に民族を括ることの始まりである〔王柯 2006, pp.32-33〕。最初は漢と満州族は対立する概念であったが帝国主義列強の影響が増した19世紀から満州族も漢に含まれるようになる〔王柯 2006, pp.37-38〕。初めて漢奸という言葉が使われたのは17世紀であり、対立していた南方の部族と通じる漢に使われた。この時、支配の中心にいた満州族とは区別されていた漢の中の存在であり、今日の意味とは異なっていた〔王柯 2006, pp.33-34〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「漢奸」の詳細全文を読む
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