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潘金蓮 : ウィキペディア日本語版
潘金蓮[はん きんれん]

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潘 金蓮(はん きんれん、Pan Jinlian)は、中国小説四大奇書の一つ『水滸伝』『金瓶梅』に登場する、通説では架空とされている女性。「金蓮」とは、当時の美人の基準の一つであった纏足を形容する語である。
『水滸伝』では、陽穀県の炊餅(蒸し饅頭)売り・武大の妻として登場。絶世の美女だが性欲・物欲・向上心が強く、夫を殺して情夫との淫蕩にふける典型的な悪女・淫婦である。『金瓶梅』では副主人公として描かれ、彼女の名の頭文字が作品の題名の一文字目として使われている。
== 水滸伝における潘金蓮 ==
元々は清河県の商人の使い女であった。その美形から主人が手を出そうとしたが、それをはねつけ、逆に正夫人に告げ口をしたため、逆に主人の恨みを買い、県内で最も醜男である武大に無理矢理嫁がされた。そのため人の噂となるのを避けて陽穀県へ転居した。そこへ退治で名を上げ、都頭として取り立てられた武松(武大の弟)が現れ、居候となる。兄とは大違いの筋骨隆々たる美男である武松に惚れ、色目を使うが、身持ちの堅い武松からは相手にされなかった。
そんな時、薬屋で大金持ちの色男・西門慶が家の前を通りかかり、金蓮とお互いに一目惚れとなる。隣家の王婆の仲介により、二人は逢瀬を重ねることとなり、しまいに夫の武大にも気づかれてしまう。だが、浮気の現場に踏み込んだものの、武大は弟と違い何の武芸もたしなんでおらず、かえって西門慶に蹴られ、大けがを負ってしまう。武大が邪魔になった二人は、武松が公務で東京(開封)へ赴任して留守なのを良いことに、怪我の治療薬と称して西門慶が入手した毒薬を飲ませて武大を殺害する。障害の消えた二人は、誰憚ることなく不倫を重ねていった。
東京から帰ってきた武松は、兄の死に大いに驚くが、県の葬儀役人何九叔から、武大の遺体から出た毒殺の疑いある不審な骨を渡され、また周辺住民からの聞き込みにより、金蓮と西門慶の2人が兄を殺したと確信する。武松は葬儀のお礼と称して、王婆を含め周辺の住民を招いた席で、金蓮を殺し、兄の仇を討った。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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