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潜熱 : ウィキペディア日本語版
潜熱[せんねつ]

潜熱(せんねつ、)とは、物質の変化するときに必要とされる熱エネルギーの総量である。通常は融解に伴う融解熱と、蒸発に伴う蒸発熱気化熱)の2つをいう。潜熱の概念は1750年ジョゼフ・ブラックが導入した。
物質が固体から液体、もしくは液体から気体相転移するときには吸熱が起こり、逆の相転移のときには発熱が起こる。
分子が水面から大気中へと蒸発する場合(十分な量の液体の水があると考える)、水分子は相転移して気体となるが、この際吸熱が起こる。その結果水面に接する大気は周囲の大気よりも低温となって多くの水蒸気を含む。水を水蒸気に変化させるためにはエネルギーが必要であるため、液体の水はそこから蒸発する水蒸気によって熱エネルギーを奪われている、つまり熱を吸収しているのである。逆に水蒸気が水やに変化するときには、水蒸気が持っているエネルギーが顕熱として凝縮凝固が起きる表面で放出される。
== 再生冷却 ==

気化潜熱を利用して冷却する方法。多くの冷凍機や冷房装置に使用されている。ロケットエンジンでは推進剤を燃焼室壁面に構成される管内を循環する事で冷却する。大半の液体燃料ロケットで使用される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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