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潜確 : ウィキペディア日本語版
確率変動[かくりつへんどう]

確率変動(かくりつへんどう)とは、デジパチタイプや権利物タイプのパチンコに搭載されているシステムの一つで、大当たり(特別電動役物の開放)確率や小当たり(普通電動役物の開放)確率を上昇させることにより、次の大当たりを容易に得ることを可能にするシステムである。確変(かくへん)と呼ばれる事が多い。以下、確率変動のことを「確変」と呼ぶ。
2011年現在の日本遊技機工業組合(日工組)の内部規定(以下「日工組内規」と呼ぶ)において、CR機では大当たり、小当たりとも確変が認められているが、現金機では大当たりの確変は認められていない。
== 解説 ==
風営法に基づいた遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則(以下「規則」と呼ぶ)では「作動確率の値のうち低いものから高いものへの変動」と記されている。確変が搭載された機種では、大当たり確率や小当たり確率の設定が高確率と低確率のそれぞれ最大2種類ずつ存在し、通常は低確率の状態に設定されている。その代わり、大当たりの抽選と同時に確変の抽選を行い、これに当選すると大当たり終了後に高確率状態へ移行して大当たり確率や小当たり確率が上昇する。この高確率状態への移行を確変と呼ぶ(規則で記されているように、逆に高確率状態から低確率状態へ移行することを確変と呼ぶことはない)。高確率状態は次の大当たりの当選まで継続し、事実上次の大当たりを約束するというシステム(ループ式)になっているのが一般的であるが、機種によっては一定の回転数を消化したり、始動口(スタートチャッカー)の入賞毎に行っている転落抽選に当選した時点で高確率状態が終了するものもあり、このシステムを導入している機種では次回の大当たりが保証されるわけではない。
低確率時の大当たり確率は概ね100〜400分の1程度に設定されている機種が多い。2009年時点での日工組内規では大当たり確率の下限は400分の1である。また、高確率時の大当たり確率は10~50分の1程度に設定されている機種が多く、規則により最大で低確率時の10倍までの上昇が認められている。なお、小当たりの確変に関しては、規則でも特に上限が設けられていない。
確変に当選した大当たりは確変大当たりといい、当選しなかった大当たりは通常大当たりという。トータル大当たりのうち、何%を確変大当たりが占めるのかを表した数値を確変割合という。日工組内規により、パチンコ台の四隅のいずれか(殆どが右上か右下)に、低確率時の大当たり確率やその確変割合、リミット(後述)などが記載されている。
確変に当選したか否かは、大当たり時に揃った図柄によって画面(液晶画面等)で判別できるのが一般的である。揃えば確変となる図柄を確変図柄といい、揃えば通常大当たりとなる図柄は通常図柄と呼ばれる。確変図柄は、図柄や数字が赤色で表示されている場合が多く、通常図柄(チャンス図柄)は青色もしくは緑色が多い。ただし、三洋の『海物語シリーズ』のように色分けされていない機種も存在する。現在では37が確変図柄であることが多く、それ以外では奇数(1・5・9)の方がなりやすい。対して偶数(2・4・6・8)は通常図柄になることが多い。
機種によっては、通常図柄揃い後、図柄を変化させる演出が発生する場合がある。これを再抽選演出という。ただこれはあくまでも演出であり、実際に"再"抽選が行われている訳ではないリーチ (パチンコ)#再抽選 (昇格演出)も参照)。また、図柄だけでは判断できず、大当たりラウンド中の演出によって告知する機種や、高確率状態である事を告知しない機種も存在する(後述)。そのような機種の場合、揃っても通常大当たりが確定する訳ではないという意味合いから、通常図柄ではなくチャンス図柄という呼称が用いられる事がある。
確変を用いて連荘させるこのシステムは、現在流通しているほとんどの機種に採用されているが、この確変が有名になったのは西陣の『CR花満開』、平和の『CR黄門ちゃま2』、大一商会の『CRバトルヒーローV』からである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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