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株式会社潮出版社(うしおしゅっぱんしゃ)は、新宗教団体創価学会系の出版社。1960年(昭和35年)7月15日創業。 == 概要 == 創価学会系の出版社。月刊誌「潮」を刊行するほか、潮出版社のPR活動としては列車内の中吊り広告等がある。その一方で、文芸における「ある夢想家の手帖から」、政治学における「政党社会学」、そして『三国志』に代表される、いわゆる「横山(光輝)歴史マンガ」等といった、それぞれの分野で高い評価を受ける作品も出版している。横山や手塚治虫らが「コミックトム」などの漫画誌に連載したように聖教新聞社の発行紙誌とは異なり、出版物の執筆者やインタビュー(インタビュー対象者)らは創価学会会員とは限らず、むしろ非会員が多数とされる。また記事の内容も布教や広報宣伝(広宣)をメインとしたものばかりではない。この傾向は第三文明社も同様である。特徴としては潮出版社=文芸誌出版社、第三文明社=一般誌出版社であると考えられる。 ただし、上記のように漫画界から高評価を受ける作品を多数抱えるにもかかわらず、それらをまとめたコミック単行本の出版は積極的に行わず、一方で出版を行ってもそれらが一般書店に並ぶことが少ない。そもそもコミックトム自体が積極的に地方・中小の書店に置かれている存在ではなかった。そのため結果論として地方部では、都市部の大型書店への遠出、インターネットショップ、書店取り寄せ、もしくは創価学会員を通じての購入を余儀なくされる事が多い。手塚や横山は本人の知名度ゆえに書店に置かれていることが多かったが、みなもと太郎「風雲児たち」などは「知る人ぞ知る傑作」にとどまってきた。 創価学会批判を繰り広げる週刊新潮(新潮社)等を、誌上で批判することがある。また、月刊「潮」では、池田大作(創価学会名誉会長兼SGI会長)とミハイル・ゴルバチョフ(ソ連元書記長)ら海外著名人の対談がレギュラー企画として設けられている。 桑原武夫学芸賞を主催していたが、2012年で終了した。 漫画月刊誌は、時代順に『希望の友』、『少年ワールド』、『コミックトム』、『コミックトムプラス』と刊行し、現在は刊行していない。なお、1975年(昭和50年)に発行された横山光輝「三国志」単行本の「希望の友」の広告には「予約注文制」「お手数でも書店に定期購読のお申し込みを」という漫画雑誌としては異例の文字が見られる。 文庫本レーベルは潮文庫。長らく休止していたが、潮出版社から文芸単行本として出していた古川智映子の『小説 土佐堀川』が2015年下半期の連続テレビ小説『あさが来た』の原案に選ばれた事からレーベルが復活した。 社団法人・日本雑誌協会に加入している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「潮出版社」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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