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濡女子[ぬれおなご]
濡女子(ぬれおなご)は、四国や九州に伝わる妖怪。 忽那諸島の怒和島や二神島では、海から現れ、名前の通り髪が濡れているという〔村上健司編著 『日本妖怪大事典』 角川書店、2005年、249頁。ISBN 4-048-83926-8。〕。愛媛県宇和地方では海から現れるとはいわれていないが、髪が洗いざらしで濡れているという〔。同じく愛媛の大洲市菅田町では、びしょ濡れの全身に木の葉を纏っていたという〔愛媛県史 民俗上巻 第五章 第三節:二 憑きもの・妖怪伝承 (怪異・妖怪伝承データベース 内) 2008年2月13日閲覧〕。長崎県の壱岐島では海や沼から全身ずぶ濡れの姿で現れ、対馬南部では雨の降る夜に濡れた姿で現れるという〔。 人を見ると笑いかけてきて、人が笑い返すと一生付きまとう〔。愛媛の鬼北町や三間町(現・宇和島市)では、「やかましい」と言うと消えてしまうともいう〔愛媛県史 民俗上巻 第五章 第三節:二 憑きもの・妖怪伝承 (同上) 2008年2月13日閲覧〕。 また妖怪漫画家・水木しげるの著書などには、宇和島地方の妖怪として針女があり、乱れ髪の女が通りがかりの男に笑いかけ、笑い返した男に取り憑くというが、その特徴に濡女子との共通点が多いことから、作家・村上健司は、水木が濡女子の特徴を強調した上で「針女」と命名したものと推測している〔『日本妖怪大事典』 267頁。〕。 == 脚注 ==
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「濡女子」の詳細全文を読む
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