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火牟須比 : ウィキペディア日本語版
カグツチ

カグツチとは、記紀神話における火の。『古事記』では、火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)・火之炫毘古神(ひのかがびこのかみ)・火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ;加具土命)と表記される。また、『日本書紀』では、軻遇突智(かぐつち)、火産霊(ほむすび)と表記される。
== 神話の記述 ==
神産みにおいてイザナギイザナミとの間に生まれた神である。火の神であったために、出産時にイザナミの陰部に火傷ができ、これがもとでイザナミは死んでしまう。その後、怒ったイザナギに十拳剣天之尾羽張(アメノオハバリ)」で殺された。
『古事記』によれば、カグツチの血から、以下の神々が生まれた。
# 石折神(いはさくのかみ)
# 根折神(ねさくのかみ)
# 石筒之男神(いはつつのをのかみ)
#: 以上三柱の神は、十拳剣の先端からの血が岩石に落ちて生成された神々である。
# 甕速日神(みかはやひのかみ)
# 樋速日神(ひはやひのかみ)
# 建御雷之男神(たけみかづちのをのかみ)
#: 別名は、建布都神(たけふつのかみ)
#: 別名は、豊布都神(とよふつのかみ)
#: 以上三柱の神は、十拳剣の刀身の根本からの血が岩石に落ちて生成された神々である。
# 闇淤加美神(くらおかみのかみ)
# 闇御津羽神(くらみつはのかみ)
#: 以上二柱の神は、十拳剣の柄からの血より生成された神々である。
また、カグツチの死体から、以下の神々が生まれた。
# 正鹿山津見神(まさかやまつみのかみ、迦具土神の頭から生まれる)
# 淤縢山津見神(おどやまつみのかみ、迦具土神の胸から生まれる)
# 奥山津見神(おくやまつみのかみ、迦具土神の腹から生まれる)
# 闇山津見神(くらやまつみのかみ、迦具土神の性器から生まれる)
# 志藝山津見神(しぎやまつみのかみ、迦具土神の左手から生まれる)
# 羽山津見神(はやまつみのかみ、迦具土神の右手から生まれる)
# 原山津見神(はらやまつみのかみ、迦具土神の左足から生まれる)
# 戸山津見神(とやまつみのかみ、迦具土神の右足から生まれる)

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カグツチ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kagu-tsuchi 」があります。



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