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火鍋(ひなべ、フゥオグゥオ)は、中国人の食文化において広く知られる辛味の強い鍋料理である。中国大陸に限らず、香港、マカオ、台湾、シンガポール、マレーシアなどの華僑社会でも食され、その他日本やアメリカ〔「火鍋 ~シアトル中華街で四川料理を堪能」(ブログ) America Club〕など世界の中華街や、火鍋専門店などの中華料理店においても提供されている。 == 概要 == 火鍋の起源は、内モンゴルの羊肉料理として発祥したものであるとか〔、磁器口の船乗りが牛・豚の内臓に塩・山椒を振りかけて完成した事により広まった「重慶火鍋」、「四川火鍋」などの名称で火鍋料理が知られるように、中国四川省を発祥としているとも言われるが、はっきりとはわかっていない。鍋の由来も、中国の殷または周の頃に国王が鼎を作り、火で煮て食べたのが鍋の雛形であるとか〔、漢代の軍中の用具であった「焦斗」を火鍋の始まりだとするものなどがある〔上海ウォーカー 〕。 火鍋は唐代に普及し〔、元の時代の軍中の食事や〔ウォーカーグルメ 〕明代や清の時代には羊肉が具材に見られ〔『甘粛特産風味指南』 1985年(中国語) - 「」〕、清朝の乾隆帝の時代には、火鍋は満漢全席で最高潮に達した〔。 現代の中華料理店や火鍋専門店で提供される火鍋は、金属製の丸鍋を使うものの他、中央を太極の「陰陽」に見立てて仕切った金属製の丸鍋の中に、白湯(パイタン)と呼ばれる白濁のスープ(鍋底(グオヂィ))と、唐辛子や山椒など調味料を沢山入れた辛い味付けの紅湯の麻辣(マーラー)スープの2種類を別々に入れて煮立て、好みの食材を好みのスープに入れて煮て食べる「鴛鴦火鍋」(ユアンヤンフオグオ。二色鍋)と呼ばれる形式も多く見受けられる。また、ラム肉(羊肉)をメインにした火鍋料理は、今日中国のいたる都市で目にすることができ、チェーン店最大手の「小肥羊」(シャオフェイヤン。内蒙古小肥羊餐飲連鎖有限公司)は日本を含む海外展開もしており、香港で株式上場している。 火鍋は日本において「中国のしゃぶしゃぶ」と呼ばれることもあるが、むしろ北京の火鍋の一つ「シュワンヤンロウ(中国語: ピンイン:shuàn yángròu)」(羊のしゃぶしゃぶ)が京都に伝来し、日本の「しゃぶしゃぶ」のルーツになったともいわれる〔『「火鍋」とは?』 モラタメ.net ハウス食品株式会社〕。また火鍋に用いられる食材は、日本のしゃぶしゃぶのように、すぐに火が通るものばかりではなく煮込むものもあるため、食べ方も同じとはいえない。 なお火鍋は、広東省など地域によっては「」「」 (広東語 ダーピンロウ)という別名も持つ。マレーシアでは中国料理店で食べる火鍋をスチームボート(steam boat、マレーシア語 Stimbot、スティムボッ)と呼び、日本人などの観光客にも人気がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「火鍋」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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