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視覚障害者誘導用ブロック(しかくしょうがいしゃゆうどうようブロック)は、盲人などの視覚障害者を安全に誘導するために地面や床面に敷設されているブロック(プレート)である。点字ブロックの名でも知られる。ただし、通常の意味での点字は使われていない。なお、安全交通試験研究センターの登録商標第4569872号は、「財団法人安全交通試験(改行)研究センターの点字ブロック」であり、「点字ブロック」という登録商標ではない。 同センターの初代理事長である三宅精一が友人の失明をきっかけに1965年に発案・発明し〔松井進『わかる!盲導犬のすべて』101ページ、2004年、明石書店、ISBN 4750320250〕、1967年3月18日、岡山県立岡山盲学校に近い国道2号(現:国道250号)原尾島交差点周辺(現:岡山県岡山市中区)に世界で初めて敷設された。その後、歩道・鉄道駅・公共施設だけでなく通常の商店の出入り口付近、横断歩道の手前だけでなく車道の横断歩道部分にも設置が進んでいる(「エスコートゾーン」)。また、諸外国の公共施設などでも敷設されているが日本ほど多くはない。 == 形状 == 平行した線が突起になっていて、移動の方向を示す「誘導ブロック(線状ブロック)」と、格子状の点が突起となっていて、注意喚起・警告を促す「警告ブロック(点状ブロック)」の2種類がある。進路が交差したり、曲がったり、行き止ったりする箇所に、点状ブロックが敷き詰められる。 色は、多くは黄色。景観への配慮から以前は灰色なども多かったが、弱視者がブロックの位置を見つけやすいようにするため、黄色への敷き替えが進んでいる。ただし車道の横断歩道部分に使われる場合は、車道を走る車両に配慮して(落下物等と混同しないよう)、横断歩道の標示に溶けこませてある。 駅のプラットホームの線は、かつては白線が引かれているのみであったが、現在では白線に近接したホーム内側に黄色の点ブロックが埋め込まれている。点ブロックのみではひとたび方向を見失った場合にホームの内側と外側を区別できないため、内側に退避するつもりで移動しても線路内に転落してしまうという危険性があるとして、点ブロックの内側にさらに安全側を示す1本線のブロック(ホーム内方線)が追加されたものが増えてきている。ただし高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(通称バリアフリー新法)施行後に開業した新規路線等、プラットホーム建設時からホームドアが設置されている駅ではホームドアによって安全性が確保されているため、ホームの線を示す目的での点字ブロック設置は省略され、乗降口を示す点ブロックがホームドア開口部に設置されている。 他には、公共のトイレ等の和式便器の横床には排便位置を示すのを目的として点状ブロックが敷かられることがある。 画像:Platform end marker.jpg|駅プラットフォームでの使用例。奥(線路側)から白線、点ブロック、ホーム内方線。 画像:Screen door aonami line.jpg|プラットフォーム建設当初からホームドアが設けられている駅の例(あおなみ線金城ふ頭駅) 画像:Temporary tactile paving.JPG|駅エスカレータの保守作業のために一時的に設置された例(西鉄久留米駅) 画像:Toto c75-1.jpg|公共施設の和式トイレに設置された例。 画像:Yellow Spray Painting of the Tactile pavings.jpg|塗装。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「視覚障害者誘導用ブロック」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tactile paving 」があります。 スポンサード リンク
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