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為氏本源氏物語系図[ためうじほんげんじものがたりけいず]
為氏本源氏物語系図(ためうじほんげんじものがたりけいず)とは、古系図に分類される源氏物語系図の一つ。二条為氏による書写と伝えられるためこの名称で呼ばれる。但し本書の書体は為氏風の書風であるとはいえるものの、二条為氏の真筆であるかどうかは不明である。 == 概要 == 奥書に「右一巻大納言為氏卿」とあり、箱書に「源氏物語系図 為氏卿筆」とあるため二条為氏筆とされ「為氏本源氏物語系図」と呼ばれる。二条為氏の真筆であるかどうかは不明であるものの、本写本が書写された時期は二条為氏が活動していた鎌倉時代中期を下らないと見られる。旧前田家蔵。現「尊経閣文庫」蔵。 源氏物語古系図の中では最も原形に近いと考えられる九条家本と比べたときには、いくつかの点ではっきりとした増補の痕跡が認められる。池田亀鑑は、この為氏本源氏物語古系図をそのような「増補本系統」の代表的な源氏物語古系図であるとして〔池田亀鑑「源氏物語系図とその本文的資料価値」『学士院紀要』第9巻第2号、日本学士院 1951年(昭和26年)7月、のち『池田亀鑑選集 物語文学 2』 至文堂、1969年(昭和44年)、pp. 226-284。〕、九条家本、正嘉本とともに代表的な源氏物語古系図の一つとして『源氏物語大成 研究資料編』(普及版では資料篇)に翻刻を収録している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「為氏本源氏物語系図」の詳細全文を読む
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