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無原罪の御宿り(むげんざいのおんやどり、)とは、聖母マリアが、神の恵みの特別なはからいによって〔フスト・ゴンサレス 著、鈴木浩 訳『キリスト教神学基本用語集』244頁、教文館 (2010/11)、ISBN 9784764240353〕、原罪の汚れととがを存在のはじめから一切受けていなかったとする、カトリック教会における教義である。〔新要理書編纂特別委員会/編、日本カトリック司教協議会/監修(2003年)『カトリック教会の教え』106頁 - 107頁、カトリック中央協議会、ISBN 9784877501068〕。無原罪懐胎(むげんざいかいたい)とも言う。 1854年に正式に信仰箇条として宣言決定された〔「無原罪の聖マリア」 (バチカンのウェブサイト)〕。 == カトリック教会における教義 == 無原罪の御宿りの教義は、「マリアはイエスを宿した時に原罪が潔められた」という意味ではなく、「マリアはその存在の最初(母アンナの胎内に宿った時)から原罪を免れていた」とするものである。 前提として、カトリック教会において原罪の本質は、人がその誕生において超自然の神の恵みがないことにあるとされる〔。 キリストは原罪を取り除く者であり、マリアはキリストの救いにもっとも完全な形で与った者である。ルカによる福音書1:28にある「おめでとう、恵まれたかた」と天使から聖母マリアが言われたことには、原罪とは逆の状態、すなわち神がともにおられるという恵みが特別にマリアに与えられていることが示されているのであり、マリアが存在の初めから神と一致していることが示されているとされる〔。 こうしたことから、マリアが存在の初めから神と一致し生涯と死を通じて人のいのちの完成に至ったこと、人類に対するキリストの救いのわざのもっとも完全で典型的な現れであるとし、そのことを示す二つの教義が無原罪の御宿りと聖母の被昇天であるとされている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「無原罪の御宿り」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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