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無性愛(むせいあい、)とは、他者に対して性的な欲求を抱かない性質のことである。このような性質を持つ人々を無性愛者(むせいあいしゃ)という。Aセクシュアル(アセクシュアル、エイセクシュアル)とも。 無性愛は、性欲自体がない無性欲や、性的行為に嫌悪感を抱く性嫌悪、性的欲求低下障害(HSDD)とは異なる。なお、思春期以前の子供については「無性愛」の概念の対象とはされない。 無性愛は、異性愛、同性愛、両性愛に並ぶ性質であると言われている。ブロック大学のアンソニー・ボガード教授は「世界人口の1%が無性愛者に当てはまる」と自身の著書に記している。〔Anthony F. Bogaert,Understanding Asexuality,Rowman & Littlefield Pub Inc ,2012/8/9〕 ボガート教授は、無性愛とは、他者への性的衝動を持たず、かつ他者に恋愛感情を抱かない人たちのことだとしている。これは、後述するアロマンチック・アセクシュアルに近い。それを受け、非性愛(ひせいあい)を、他者に恋愛感情は抱くものの他者への性的衝動が全くないという人たちのことだとする考えも存在する。ノンセクシュアルともいう。無性愛とは違い、非性愛は一般的な学術用語でない。元々、「ノンセクシュアル(ノンセクシャル)」は、心理学用語で「セクシュアル・オリエンテーション(性的指向)をはっきり自覚する前の子供」を指す語であったが、2006年前後から「恋愛感情がある無性愛」の意味合いのセクシャリティー用語として日本で浸透しはじめている。〔誰とも恋愛できないあなたは、第四の性「無性愛者」かも!? 〕〔ノンセクシャルの幸福論 〕〔アセクシュアルとは何ですか。 〕〔初恋ナイ、男ニモ女ニモ性欲ワカナイ、体触ラレタクナイ… 「無性愛者」誤解しないで 〕 ウォリック大学の社会学者マーク・キャリガンによると、無性愛はアロマンチック・アセクシャルとロマンチック・アセクシャルに細分化される。(後述)。この分類によれば、上述の非性愛は「恋愛感情がある無性愛」とされているため、ロマンチック・アセクシャルに近いものとされる。ただし、非性愛の定義には性嫌悪も含まれている場合も多く、性嫌悪を伴う場合は、無性愛とは違う概念である。 == アロマンチックとロマンチック == アロマンチックとは、他者に対して恋愛感情(ロマンス)に基づく魅力を感じない性質を指す。アロマンチック・アセクシャルの多くは触れること、触れられること、といった物理的な親密を望まない。ロマンチックとは、他者に対して恋愛感情(ロマンス)に基づいた魅力を感じる性質を指す。ヘテロ・ロマンチック・アセクシャル、ホモ・ロマンチック・アセクシャル、バイ・ロマンチック・アセクシャル、パン・ロマンティックという用語も存在する〔Mark Carrigan, Kristina Gupta, Todd G. Morrison,Asexuality and Sexual Normativity: An Anthology,Routledge,2014/3/28 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「無性愛」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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