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無指向性無線標識(むしこうせい むせんひょうしき、、NDB)は、主に中波を用いて航空機を誘導する無線標識。標識局を中心として航空機がどの方向にいるかを知ることができる。 これを利用するためには航空機側にADF(自動方向探知機)が必要である。 近年では同様の情報が得られより精度が高いVORにほとんど置き換えられた。 == 動作 == === 基本原理 === 位置が既知の2つの標識がある場合、標識へのそれぞれの角度を知ることで三角測量により現在位置を知ることができる。 この航法の基本原理に基づいて設置されたのがNDBである。 NDB局は、モールス符号によるコールサイン(英字1~3字)を振幅変調(AM)して送信しており、緯度・経度も公開されている。 なおVOR局2つの場合はNDB局2つを用いるのと同様の測位原理であるが、VORと多く併用されるDMEを用いれば1つの局との角度・距離によって測位できる。 NDB局の使用する周波数は、国際電気通信連合(ITU)が無線航行用として分配するものの中にあり、ITUが定める地域により異なるが160kHzから535kHz、1605kHzから1800kHzの中から分配 〔総務省告示周波数割当計画 第2周波数割当表 第1表9kHz―27500kHz〕 される。これらの周波数の間には中波放送の周波数がある。 航空機側では方位を知ることができる受信設備が必要で、現在はADFを1つないし2つ装備していればNDBを利用した航法が可能である。 何らかの理由でNDBが利用できない非常の場合は、中波放送局を受信できるならば同じ原理で方位を知ることも可能である。 NDBがVORに比べ精度が低い理由は、主に後述の中波の直進性が低い、航空機側の方向探知の誤差が大きいということによる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「無指向性無線標識」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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