翻訳と辞書
Words near each other
・ 無責任一家総動員
・ 無責任清水港
・ 無責任艦長タイラー
・ 無責任艦長タイラー (アニメ)
・ 無責任遊侠伝
・ 無責任魔法少女マホ
・ 無買デー
・ 無買日
・ 無賃
・ 無賃乗車
無賃入場者のパラドックス
・ 無賃橋
・ 無資力
・ 無資格
・ 無資格マッサージ士問題
・ 無資格者
・ 無資格調剤
・ 無趣味
・ 無足体
・ 無足場アンカー工法


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

無賃入場者のパラドックス : ウィキペディア日本語版
無賃入場者のパラドックス[むちんにゅうじょうしゃのぱらどっくす]
無賃入場者のパラドックス(むちんにゅうじょうしゃのパラドックス、英:''Paradox of the Gatecrasher'')とは、イギリス哲学者コーエンが考え出した思考実験である。裁判において、客観的なはずの確率的証明を用いることが直観的に奇妙な結論をもたらしうるということを暗示している〔『民事事実認定』p.209.〕。
== モデル ==

=== 事案 ===
あるコンサートに1000人の観客Y1、…、Y1000が来場した。このうち200人は1枚1000円のチケットを購入して入場したが、残りの800人は主催者の許可を取らずに裏口から無賃で入場した。後日、主催者Aは、1000人の観客全員を相手取って入場料支払を求める訴訟を起こした。そこで、以下のような判決が下された。
*前提1:被告Y1、…、Y1000が当日コンサートに参加していたことは証明済みである。
*前提2:Y1、…、Y1000のうち、800人が無賃入場者だったことは証明済みである。
*前提3:Y1、…、Y1000のうち、誰が正規入場者で誰が無賃入場者かは不明である。
*前提4:この国の法律によれば、有料のコンサートに無賃入場した者は後から入場料を払わなければならない。
*前提5:この国の法実務によれば、裁判官は、被告が80%以上の証明度で疑わしい(この場合は、被告が無賃入場者であること)と判断する場合には、有責判決を下さねばならない。
*前提6:これ以外の証拠原告Aから全く提出されていない。
*判決:被告Y1、…、Y1000はそれぞれ80%の確率で疑わしい。よって原告Aに入場料を支払うものとする。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「無賃入場者のパラドックス」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.