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焼鈍 : ウィキペディア日本語版
焼なまし[やきなまし]
焼なまし(やきなまし、)、焼鈍し焼き鈍し焼鈍(しょうどん)とは、加工硬化による内部のひずみを取り除き、組織を軟化させ、展延性を向上させる熱処理である。目的に応じて多くの種類・方法が存在する。焼きなましと「き」の送り仮名をつける表記もあるが、本記事では日本工業規格学術用語集の表記に準じる〔。
==完全焼なまし==
最も一般的に行われるのが完全焼なましである。鋼をできるだけ柔らかくすることができる〔。単に焼なましと言えば、この完全焼なましを指す場合が多い〔。不必要な残留応力の除去や〔、鋳鋼品や熱間鍛造品などで結晶粒が粗大化したものを標準組織に回復させる〔。
保持温度は、亜共析鋼の場合は鉄-炭素系平衡状態図のA3線より20 - 30℃高い温度で、過共析鋼の場合はA1線より20 - 50℃高い温度で行う〔。この温度で十分時間保持することで、組織をオーステナイト化させる。その後、100℃/h以下のゆっくりとした冷却速度で徐冷を行う〔。通常は炉中で冷却する炉令で行われ、炉外で行う場合は灰中で冷却される〔〔。徐冷により、完全焼なまし後は柔らかい層状パーライト組織などが得られ〔、鋼の標準組織となる〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「焼なまし」の詳細全文を読む



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