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煎じ薬 : ウィキペディア日本語版
煎じ薬[せんじぐすり]

煎じ薬(せんじぐすり)は、生薬を水で数十分煮出して作る、液状の飲み薬のことである。薬液を作るための生薬も「煎じ薬」と呼ぶことがある。漢方薬の世界では特に湯液(とうえき)とも呼ばれている。
== 概説 ==
漢方薬術のことを別名「湯液」というほどで、漢方薬の八割程度は、煎じ薬の形をしている。葛根湯桂枝湯など、「湯」とつく薬や、「飲」や「煎」とつく薬は煎じ薬である。漢方薬にはほかに、「丸」のつく丸薬、「散」がつく粉薬、「膏」がつく塗り薬、「雪」といって、口に含ませると自然に溶けて吸収されるものなどがある。
近年は錠剤または顆粒状のエキス剤が用いられることが多くなったが、あえて煎じ薬を用いる頑固親父型の漢方医も多い。これは、漢方薬においては、経口で摂取した薬効成分だけではなく、煎じているときの、強烈なにおいや、苦みや渋みが複雑に混ざった味も、効き目の一つとされていること、より適切な効果を狙って、患者の体質や状況に応じて生薬の配合を変更したり別の生薬等を加えるなどのことが行われるが、エキス剤ではそれが不可能なことによる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「煎じ薬」の詳細全文を読む



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