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煮物 : ウィキペディア日本語版
煮る[にる]

煮る(にる)とは、などの液体を加熱して沸騰させる事。
調理法の一つでもあり、水(調味料を入れたり出汁を使用する場合も)に食材を入れて加熱する。この調理法で作った料理を「煮物」とも呼び、加熱した食材だけでなく加熱に利用した液体(つゆ、汁)も利用する場合がある。
== 煮物 ==
煮て調理された料理は『煮物』(他、鍋料理など)とも呼ばれる。食材への更なる食味浸透を目的に、時間をかけて煮ることを煮込む(にこむ)と呼ぶ。蒸発を目的として煮る調理法を煮切る(にきる)と呼ぶ。
中国江西省の洞窟遺跡で世界最古と思われる2万年前土器が見つかっており、北海道大正遺跡群の調査によって土器が最初に料理に使われたのは1万4000年前であるとされている。 オランダフローニンゲン大学ピーター・ジョーダン博士らの合同研究チームの研究によって、1万4000年前の土器から、サケ・マス類を煮炊きした痕跡が見つかっている〔土器の煮炊き跡、世界最古=1万4000年前、北海道の縄文式―日欧チーム 時事通信(2013年4月11日)〕。
煮物にはさまざまな種類がある。一般的な日本料理の煮物は、だしに加え、醤油日本酒みりん砂糖味噌、しょうが汁、油などを味付けとして使う。技法は素材の色や風味を生かすよう、だしや薄口醤油を使用した薄い煮汁で煮る方法(おでんや風呂吹き、煮びたし等)や、砂糖や濃口醤油を使い、素材に濃い味が染み込むように加熱調理する方法(煮つけ、煮しめ、肉じゃが等)、その他の素材に応じて幅広い方法がある。多くの素材ではずっと火にかけ通しても煮崩れるだけで、味はそれほど急に染み込むことは無く、いったん火からおろして冷める間に味がしみ込むので改めて火にかける、もつ煮の場合は煮崩れは少ないものの、味がしみにくいので弱火で長時間煮るなど、素材に合わせた火加減が重要で、あるいは野菜の煮物にみりんを使うと身が絞まり固くなりやすいので使用を避けるなど、調理の手法はさまざまで、単に作るだけならば簡単ではあるが、美味しくかつ見栄え良く作るのは難しい料理である〔田村『日本料理の基本』p.93 - 118〕。
煮炊き」は、おかずを煮たり飯を炊いたりすること〔goo 〕。煮て煮物と炊飯をして作る、炊事・料理を指す。
方言がある。焚く(火で加熱する)・炊く(炊飯など米類を食べられるように煮る)という言葉を、特に西日本で使用する事があり〔デジタル大辞泉〕、煮ることを「焚く(たく)」、煮物のことを「たいたん(=焚いた物)」という事がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Simmering 」があります。



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