|
熊本電気鉄道株式会社(くまもとでんきてつどう、Kumamotodentetsu Co., Ltd.)は、熊本県熊本市中央区黒髪に本社を置く鉄道・路線バス・貸切バス事業者。熊本市と合志市を結ぶ上熊本・藤崎宮前 - 御代志間の鉄道と、熊本市・菊池市・山鹿市などの地域で路線バスを運営する。通称は熊本電鉄。地元では電車を菊池電車(菊電)、バスを電鉄バスと呼ぶことが多く、熊電という呼び方はほぼ通じない。 長らく西日本鉄道(西鉄)が筆頭株主であったが(ただし同社の系列・グループ会社ではない)〔国土交通省鉄道局監修『平成十八年度 鉄道要覧』による〕、2008年に減増資を行い解消した〔熊本電鉄、経営再建へ減増資 レジャー施設売却 - 『NIKKEI NET』2008年6月4日〕。 == 歴史 == * 1909年(明治42年)8月15日 菊池軌道株式会社として設立〔『日本全国諸会社役員録。 明治43年』 (国立国会図書館デジタルコレクション)〕〔『地方鉄道及軌道一覧 昭和10年4月1日現在』 (国立国会図書館デジタルコレクション)〕。 * 1911年(明治44年)10月1日 池田(現在の上熊本) - 千反畑(現在の藤崎宮前)間が蒸気軌道で開業開始。 * 1913年(大正2年) * 3月15日 高江 - 隈府(後の菊池)間が蒸気軌道で開通。 * 8月27日 池田 - 隈府間が蒸気軌道で全通。 * 1923年(大正12年)8月31日 全線電化営業開始。 * 1924年(大正13年)4月1日 菊池電気軌道株式会社に社名変更〔1925年3月23日登記『鉄道省鉄道統計資料。 大正13年度』 (国立国会図書館デジタルコレクション)〕。 * 1928年(昭和3年)7月11日 上熊本 - 藤崎宮前間を複線運転開始。 * 1942年(昭和17年)5月1日 菊池電気鉄道株式会社に社名変更。 * 1945年(昭和20年)7月1日 戦災により、電車29両中10両、貨車18両中8両が焼失。 * 1948年(昭和23年)1月1日 熊本電気鉄道株式会社に社名変更。 * 1950年(昭和25年)10月1日 上熊本 - 北熊本間が開業。 * 1954年(昭和29年) * 6月1日 上熊本 - 藤崎宮前間を廃止。 * 10月1日 熊本市交通局が熊本電気鉄道から譲り受けた路線を1435mmの標準軌に改軌し熊本市電坪井線として開業すると共に、熊本電気鉄道は上熊本 - (坪井線上熊本駅前) - 熊本倉庫間(0.23km)を1067mmの狭軌で市電坪井線と三線軌条で共用し「上熊本倉庫線」として運用開始。 * 1966年(昭和41年)7月6日 上熊本倉庫線を廃止。 * 1971年(昭和46年)12月11日 赤字削減のため早朝及び夜間の電車運行中止、この時間帯はバスで代行。 * 1977年(昭和52年)4月1日 菊池線菊池駅、泗水駅での貨物取り扱いと堀川 - 菊池間の貨物列車運行廃止。 * 1979年(昭和54年)8月1日 上熊本駅での国鉄との貨物連絡運輸が終了。藤崎宮前 - 堀川間、北熊本 - 上熊本間の貨物列車の運行と貨物取り扱いが全て廃止。 * 1981年(昭和56年)12月21日 菊池線・藤崎線で元東急5000系(初代)の5000形電車が営業運転開始〔池田光雅『鉄道総合年表1972-93』中央書院、1993年、p.79〕。 * 1984年(昭和59年)2月1日 鉄道小荷物取り扱い廃止。 * 1985年(昭和60年)5月1日 菊池線・藤崎線でツーマン整理券方式を採用し、普通乗車券の発行廃止。他社(国鉄)線との連絡運輸が終了し、連絡乗車券も廃止。 * 1986年(昭和61年)2月16日 菊池線 御代志 - 菊池間を廃止。全列車ワンマン化。列車無線使用開始。 * 1988年(昭和63年)1月11日 菊池線・藤崎線の閉塞方式をタブレット閉塞式から特殊自動閉塞式(電子符号照査式)に変更。 * 2003年(平成15年)12月17日 藤崎宮前 - 御代志間にATSを導入。 * 2004年(平成16年)12月9日 菊池線 上熊本 - 北熊本間にATSを導入。 * 2015年(平成27年) * 3月16日 菊池線で元東京メトロ01系の01形電車が営業運転開始〔。 * 4月1日 電車・バスにて熊本地域振興ICカード(くまモンのIC CARD)を導入。 * 7月11日 菊池線・藤崎線で2009年4月以来、約6年ぶりのダイヤ改正により増便。藤崎宮前の平日始発時刻は6時55分から6時40分に、最終列車時刻は22時25分から23時00分となる。土曜・日曜祝日においても適宜増便。 * 2016年(平成28年)2月14日 菊池線 5000形電車が営業運転終了〔ありがとう「青ガエル」 熊本に全国からファン - 朝日新聞デジタル、2016年2月14日〕〔5101A号車の引退について - 熊本電気鉄道〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「熊本電気鉄道」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|