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熱帯低気圧(ねったいていきあつ、)は、熱帯から亜熱帯の海洋上で発生する低気圧のことである。強い風と雨を伴うため、しばしば甚大な気象災害をもたらす。その進路や勢力は季節によって変化し、温帯にまで移動し被害をもたらすこともある。台風、ハリケーン、サイクロンなどは、強い熱帯低気圧に対してその位置する海域別に与えられている名称である。 == 概要 == === 定義 === 「熱帯低気圧」というが、熱帯で発生する低気圧すべてをこう呼ぶわけではない。言い換えれば、熱帯には熱帯低気圧以外にも温帯低気圧や熱帯収束帯、モンスーントラフ、(熱帯低気圧の前段階の)円形低圧部、前線などの低気圧が存在する。熱帯低気圧と呼ばれるのは熱帯特有の現象だからである。 熱帯低気圧には4つの大きな特徴があり、これにより低気圧の一種としての「熱帯低気圧」が定義される。 #暖気(暖気核)のみで構成される。このため、前線を伴わない。 #潜熱をエネルギー源として発達する。このため、水温が高い熱帯の海洋上で発生し、水温が低い海域や蒸発の乏しい陸上に移動すると勢力が衰える。 #天気図上では等圧線がきれいな同心円状に分布する。このため、同心円で無い他の低気圧に比べて最大風速が増しやすい。また、風速分布も同心円に近く、目のすぐ外側で最大となる。 #対流圏下層から上層まで広い層で低圧部となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「熱帯低気圧」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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