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熱設計電力 : ウィキペディア日本語版
熱設計電力[ねつせっけいでんりょく]
熱設計電力(ねつせっけいでんりょく、, TDP)とは、マイクロプロセッサグラフィックスプロセッシングユニットなどの大規模集積回路で仕様の一部として提示される最大必要吸量のこと。パッケージに取り付ける冷却装置を設計する際に、どの程度の吸熱能力を持たせれば良いかを決定するために使われる指標である。したがって「power」の語が表すものは、この場合電力というより熱出力であるが、半導体集積回路では結果的にこれらを概ね同一視でき、インテルなどのCPUメーカーも、この値を最大作動時の消費電力とほぼ等しい値であると公表していることもあって、日本では俗に「熱設計''電力''」とか「熱設計''消費電力''」という訳が定着している。
== 定義された背景 ==
集積回路の大規模化、要求性能の向上に伴って発熱量が増大し、これにプロセス・ルールの微細化が進行したことも加わり、集積回路自体の熱で回路が破壊されるまでになっている。このため、効果的な冷却方法の設計(と集積回路の省電力化)が問題となり登場した指標である。一般に大規模集積回路メーカーと冷却装置メーカーは異なるため、どの程度の熱量を最大受け渡しすればよいのかを明確にするために生まれた指標である。大規模集積回路メーカー側から提示される指標であり、冷却装置メーカーに期待あるいは要求する数値と言える。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「熱設計電力」の詳細全文を読む



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