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熱放射(ねつほうしゃ、)は、伝熱の一種で、熱が電磁波として運ばれる現象。または物体が熱を電磁波として放出する現象をさす。熱輻射(ねつふくしゃ)、あるいは単に輻射ともいう。 熱を運ぶ過程には大きく分けて次の三通りがある。 #熱伝導 #移流(対流) #熱放射 熱伝導は物体が移動せず直接触れ合うことにより、移流は流体の流れを媒介させることにより間接的に熱を伝える。どちらも熱は熱振動のまま伝わってゆく。それに対し熱放射では、輸送元の物体が電磁波を出し、輸送先の物体がそれを吸収することによって熱が運ばれる。この過程だと、二つの物体のあいだに媒介する物質がなく、真空であったとしても熱が伝わる。 == 例 == * 地球が太陽から熱を得ている過程は熱放射であり、太陽放射と呼ばれる。 * 白熱電球は熱放射によって光る。電球に流れる電流が少ないと、白熱電球は弱く赤っぽい光を出すが、電流が多くなると強く白っぽい光を出す。これらは以下のプランクの法則で説明できる。 * 炭火や、熱せられたストーブが赤く光るのも熱放射のためである。 * 地球温暖化は、地表が発する熱放射の一部を大気中の温室効果気体が吸収することで生じる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「熱放射」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Thermal radiation 」があります。 スポンサード リンク
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