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熱通過率 : ウィキペディア日本語版
熱通過率[ねつつうかりつ]
熱通過率(ねつつうかりつ)とは、隔壁などを介した 2 流体間で熱移動が生じる際、次式で定義される係数 ''K'' のことである。
: Q = K A \Delta T
ここで、
:''Q'' :単位時間あたりの伝熱量(W)
:''K'' :熱通過率 (W/(m2 K))
:''A'' :伝熱面積(m2)
:Δ''T'' : 両流体の温度差 (K)
である。
熱通過率はまた、熱貫流率、総括伝熱係数などと呼ばれることもある。
== 平板隔壁の場合 ==

図のように固体隔壁を介して h と c の両流体間で熱が移動するとする。
流体 h と壁左面間は対流熱伝達で、壁面内は熱伝導で、
壁右面と流体 c 間は対流熱伝達で熱が移動するので、
伝熱量 ''Q'' は次式で表される。
:
\begin
Q &= h_h (T_h - T_) \\
Q &= \frac (T_ - T_) \\
Q &= h_c (T_ - T_c)
\end

ただし、''T''h 、''T''c 、''T''w1 、''T''w2
流体 h 、流体 c 、壁左面 、壁右面の温度であり、
''h''h 、''h''c 、''k''w 、''δ'' は
壁左面の熱伝達率、壁右面の熱伝達率、隔壁の熱伝導率、隔壁厚さである。
これらより ''T''w1 、''T''w2 を消去すると、次式となる。
: Q = K A (T_h - T_c)
: \frac = \frac + \frac + \frac
スケール付着などによる汚れ係数 ''r''1、 ''r''1を考慮する場合は、
: \frac = \frac + r_1 + \frac + \frac + r_2
となる
〔 W. H. ギート (横堀、久我訳)、『基礎伝熱工学』、丸善 (1960)、
ISBN 3053-1413-7924.〕
〔 日本機械学会、『伝熱工学資料』、丸善出版 (2009)、
ISBN 978-4-88898-184-2 C3053.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「熱通過率」の詳細全文を読む



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