|
イグサ(藺草、''Juncus effusus'' L. var. ''decipens'' Buchen.)は、単子葉植物イグサ科の植物である。標準和名はイ(藺。「イグサ」を使うこともある)。最も短い標準和名としても知られている。別名:トウシンソウ(燈芯草)。畳表を作るのに使われる。俳句では夏の季語とされる。 == 特徴 == 湿地や浅い水中に生える植物で、泥に根を下ろす。植物の姿はちょっと変わったもので、先のとがった細い茎ばかりが束になったような姿をしている。ヤマアラシを頭から泥に突っ込んだようなものである。 実際にはこの針状のものは花茎に当たる。茎は地下茎となっており、泥の中で短く這う。多数の花茎を地上に伸ばす。葉はその基部を包む短い鞘状のものに退化しており、外見上はないように見える。花茎は円柱状で真っすぐに伸びる。緑色で表面にはつやがあり、すべすべしている。 花は花茎の途中から横に出ているように見える。これは花が出る部分までが花茎で、そこから先は花序の下から出る苞にあたる。この植物の場合、苞が花茎の延長であるかのように太さも伸びる方向も連続しているので、花序が横を向いているのである。 花序は短い柄をもった花が多数つく。花は緑色でごく目立たない。ただし、よく似た姿のカヤツリグサ科やイネ科のものとは異なり、通常の花である。よく見れば、目立たないなりに6枚の花被がある。花被は三角形で先がとがり、開いている時は星形に見える。花被は果実が成熟しても落ちないで、その基部を包む鞘のような姿になる。果実には細かい種子が多数入っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イグサ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Juncus effusus 」があります。 スポンサード リンク
|