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フリントロック式 (Flintlock)、邦訳、燧発式(すいはつしき)とは、マスケット銃などの火器で使われた点火方式の1つ。フランス人のマーリン・レ・ブールジョワ(Marin le Bourgeoys)〔"Pistols: An Illustrated History of Their Impact" By Jeff Kinard, Published by ABC-CLIO, 2004〕によって1620年ごろに開発された〔市川定春 『武器事典』 新紀元社、1996年〕。1840年頃から、より信頼性の高いパーカッション・ロック式(雷管式)に置き換えられた。〔『歴史を動かした兵器・武器の凄い話』89頁〕 ==仕組み== 大まかな仕掛けはマッチロック式(火縄銃)と変わりない。大きく違うのは次の3点である。 *撃鉄(hammerまたはcock)の先端に火縄ではなくフリント(燧石)が取り付けられている。〔『歴史を動かした兵器・武器の凄い話』88頁〕 *火蓋 (pan cover) と当たり金 (striking surface, striking steel) を兼ねたL字型のフリズン(frizzen)がある *フリズンを閉じるバネがある 発砲までの操作・動きは以下のとおりである。 *銃口から装薬と弾丸を詰める(火縄銃と同じ) *撃鉄を少し起こして、ハーフコック・ポジションにする。一種の安全装置でありハーフコック・ポジションでは引き金を引けない *この状態でフリズンを開け、火皿(panまたはflash pan)に火薬を入れた後にフリズンを閉じる(火皿に火薬を入れるのは火縄銃と同じ) *撃鉄をさらに起こしてコック・ポジションにする。これで発砲準備は完了 *引き金を引く *フリントを取り付けた撃鉄が作動して、フリントがフリズンの当たり金とこすれ火花を発する *同時にその衝撃でフリズンが開くが、バネにより瞬時に閉じられ、火皿内に火花が閉じ込められる *火皿の火薬が点火され、さらに銃身に開けられた小さな穴(touch hole)を通って銃身内の装薬が点火する(火縄銃と同じ) *弾丸が発射される 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フリントロック式」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Flintlock mechanism 」があります。 スポンサード リンク
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