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爆走兄弟レッツ&ゴー!!の登場マシン : ウィキペディア日本語版
爆走兄弟レッツ&ゴー!!の登場マシン[ばくそうきょうだいれっつ]

爆走兄弟レッツ&ゴー!!の登場マシン(ばくそうきょうだいレッツ&ゴーのとうじょうマシン)では、こしたてつひろの漫画作品『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』およびそれを原作にしたアニメ作品、ゲーム作品などに登場したミニ四駆の説明をアニメ版中心に纏める。
ミニ四レーサーやミニ四駆の開発者については、爆走兄弟レッツ&ゴー!!の登場人物を参照。
作中でセイバー600が市販される以前の市販マシンはレーサーミニ四駆タミヤ独自デザインモデルのみで、徳田ザウルスがデザインを手掛けたレーサーミニ四駆のダッシュシリーズおよびスーパーミニ四駆を走らせるレーサーはこの作品には登場しないが、アニメ無印第1話にて、土屋博士が長年のマシン開発を語っているシーンで過去のマシンがいくつか表示される中、一度だけ『ダッシュ!四駆郎』に登場した、エアロソリチュードが登場する。なお、大抵マシンにグレードアップパーツがない状態で描かれているが、一部シーンでは付いていることもある。
== 星馬豪の使用マシン ==
ストレートでのスピードを重視。ボディカラーを青を基調としている。マシン名の「マグナム」とは弾丸の種類およびそれを使用する銃器の名称である。作中では「拳銃の王様」と言及された。また、マグナムの進化は「壊されて、修復する」というのが基本的なスタンスである。なお、マグナムセイバー以降は豪の趣味によってライトが取りつけられている
; マンタレイJr.(-ジュニア)(Manta Ray Jr.)
: 土屋博士からマグナムセイバーを与えられる前まで使われていたマシンで、市販のミニ四駆をベースに独自の改造を施していた。マグナムシリーズではないため、青基調ではない。
; マグナムセイバー(Magnum Saber)
: 初代マグナム。所持者である豪の性格を反映したような、徹底的な軽量化による高速走行を重視しているが、ダウンフォース不足で安定性を著しく欠く一面もある。そのためにコースアウトしてしまうこともあったが、空中でマシンをきりもみ回転させて弾丸のように飛翔する必殺走法「マグナムトルネード」を得てからはコースアウトによるリタイアのリスクが減った。
: 土屋博士から与えられた試作型の白いマグナムセイバーを豪が改造して完成。GJCウインターレースでデビュー戦を飾る。本選において破損しながらも、ソニックセイバーと合体させる形で使用して、他のマシンを誘導しつつ、1位になるもルール違反により失格となる。GJCスプリングレースではトライダガーXとの一対一の対決をマグナムトルネードで制して、1位を飾った。大神研究所内でのプロトセイバーJBとのレースで、ソニックセイバーと共に溶岩の中に落とされ、融けてしまった。
: 『MAX』の原作最終回では、セイロクの改造車なのか、マグナムセイバー自体が市販化されたのか、1人の少年がマグナムセイバーを使用していた。
: PlayStation用ゲーム『ミニ四駆爆走兄弟レッツ&ゴー!! WGPハイパーヒート』では、土屋博士によって、レプリカが制作。ジュンが土屋博士から借りて使用している。
; ビクトリーマグナム(Victory Magnum)
: 2代目マグナム。空力性能や重心が大幅に強化されており、スピード重視の性能を考慮して、リヤウイングは小型化されており、ストレート走行重視であるマグナムの名を受け継ぐに相応しいマシンとなった。
: バンガードソニックと共に開発されたVマシンで、土屋博士曰く、豪が育てたマグナムセイバーを形にしたもの。当初、豪はマグナムセイバーを失った悲しみからビクトリーマグナムを使うことに抵抗を感じていたが、父・改造から聞かされたの話から「ビクトリーマグナムはマグナムセイバーの残した子供」と捉え、ビクトリーマグナムを受け入れた。藤吉カップ出場時、豪はビクトリーマグナムにマグナムセイバーの魂を受け継がせるべく、最初はマグナムセイバーの形見のモーターを使用。魂の引継ぎを終えた後は新たなモーターを搭載し、1位を飾った。サマーカップでは、ビークスパイダーにより次々とマシンが破壊されながらも、2位に入った。大神カップではブロッケンGと共にリタイアとなる。大神研究所の最終テストコースである「記録の谷」(Jいわく本当の名前は「地獄の谷」)での大神軍団とのレースにおいて、ビークスパイダーとブロッケンGに追い上げをかけるべく、マグナムトルネードで飛んでゆく最中に、テスト走行を兼ねて突如乱入したレイスティンガーのニードル攻撃を受けて大破・空中分解した。
: 原作では、土屋博士にVセイバーを返すために足を運んだサマーカップで藤吉の手で無理やり出場させられてしまうが、バンガードソニックと共にコースアウトした際に落ちた網の中で、もがく姿にセイバーの最期を思い出した星馬兄弟の手で2台とも助けられ、メンテにより本来の力を発揮。1位を飾った。その後、烈の忠告に豪が耳を傾けず、シャーシを軽量化しすぎたため、マシンの強度が脆くなってしまい、大神軍団との最終レースの最中、シャーシが破損してしまう。液体パテ(後にZMCの粒子が使用されていることが判明)を使ったことでシャーシは補修できたが、ボディはブロッケンGのハンマーGクラッシュを受けて破壊されてしまった。
: 全体的に丸みのある造形・カラーリングのバンガードソニックと比較して角張ったデザインとなっており、ここから双子のような存在だった烈と豪のマシンは、それぞれ独自の進化を遂げていくこととなる。
: アニメ版『MAX』では市販品として量産が行われた。
; サイクロンマグナム(Cyclone Magnum)
: 3代目マグナム。リヤウイングは再び大型化されているが、極限まで空力の追求が行われており、強烈なダウンフォースによって、トライダガーの得意とする「壁走り」も可能となった。苦手なコーナーもダウンフォースで無理矢理マシンを押さえつけているため、コースアウト問題もクリアしている。Jによれば、独特な形状のフロントカウルから生み出される強力なダウンフォースと、ビクトリーマグナムよりボディも軽いため、パワーウェイトレシオも上がっており、それが凄まじい加速を生み出すとのこと。その上、マシン全体がエアシールドで覆われており、強力なダウンフォースを発生させている激しい気流がバリアのようにマシンを包んでいる。ただし、ある程度のスピードが出ないとスーパーダウンフォースが発生しないため、スタート直後は非常に不安定な走りなのが弱点。
: ビクトリーマグナムを破壊された後の豪が、土屋研究所のバーチャルシュミレートマシン内でVマグナムを進化させて、設計を行った後〔カイがVマグナムのデータを破壊するために送り込んできたミニ四駆型コンピュータウイルスにより、データは破壊されてしまったが、豪の中には、サイクロンマグナムのイメージが残っていたため、問題はなかった。〕、Jと共に土屋研究所の設備を使って〔土屋博士は、アメリカへ行っており、研究所を空けていた。〕、設計・開発し、ビクトリーマグナムの唯一の形見であるボディキャッチを取り付けて完成させた〔GJCオータムレース開催前夜、寝ぼけた豪のせいで最終調整装置の電源が落ちてしまったが、藤吉のヘリコプターで移動しながら最終調整を再開し、ギリギリのところで完成させた。〕。初レースであるオータムカップでは、レイスティンガーのアタックを物ともしない走りを見せたが、レース終盤でボディの強度が不足していたばかりにシャーシからボディがフロントから外れ、カウルがふっ飛んでしまい横転、そのままゴールするも4位に終わってしまう〔Jの解析の結果、この原因は風の流れにあると判明。比較的遅い速度で走行しているときは、車体側面の空気がボディに沿って流れるものの、加速してスピードが上昇すると車体上面の空気が高く跳ね上げられ、側面の空気が上へ回り込み、その時に一部の空気がリアフェンダーの下からカウルの内側へ回り込んで圧縮されるためだと述べる。すなわち、マシンの上と下の空気が速く流れて圧力が低いため内部の空気の圧力によって、カウルが外れてしまったのである。後に、このマシントラブルの本質的な問題点は、ボディの強度不足によるものだと判明するが、帰国した土屋博士がアメリカで開発したプラスチックの分子結合を高める強化材をコーティングしたことで克服している。〕。
: 第1回WGPではグランプリマシン仕様となり、ビクトリーズのエースマシンとして活躍するが、チームランを無視したスタンドプレーの末、コースアウトおよびリタイアする展開が目立っていた。ロッソストラーダのディオスパーダによるアディオダンツァによって大破するが、他のビクトリーズのマシンのパーツを組み合わせた豪いわく「サイクロン・トライ・コブラ・エボリューション・ハリケーン・マグナム」〔二郎丸が持ってきたピットボックスで、大破したサイクロンマグナムに、ハリケーンソニックのリアウイング、ネオトライダガーZMCのモーターとギア、スピンコブラの特性チタン合金シャフト、プロトセイバーEVO.のセンサー類を搭載したもの。〕となり、ロッソストラーダのディオスパーダ軍団をごぼう抜きにし、最後の逆転勝利を収めたものの、車体がもたず大破〔もっとも、このレースはポイント制なので1位は豪だが、2位から5位まではロッソストラーダのメンバーが独占しており、勝負には勝ったが総合ポイントではロッソストラーダが上であるため、レースでは負けてしまったという結果となるが、ロッソストラーダはこの結果に不満だった模様。〕。豪は「よくやったな、マグナム」と健闘を称え勝利を誓った。
: 原作ではビクトリーマグナムがブロッケンGのハンマーGクラッシュにより粉砕された直後、烈と共に鍾乳洞内の発言施設に迷い込んだ豪が、バトルマシン対策で土屋博士から支給されていた液体パテにZMCの粒子が配合されていると分かったことから、烈の協力を得ながらVマグナムの破片をパズルのように組み合わせ、発電施設の高熱蒸気で余分なパテを溶かして削り取る形で修復・改造した即席マシン。驚異的なスピードによりマシン後方に渦が発生する。レースに復帰後はハンマーGクラッシュを跳ね返し、最終決戦ではスティンガー軍団に対し、サイクロンマグナムの走行風を増幅させる7台によるフォーメーション走行「ファイナルフォーメーション」により蹴散らした。
: なお、劇中で珍しくリアローラーステーを装備したシーン(無印最終回)のあるマシンでもある(後ろにあっても大体サイドガードにある)。
; ビートマグナム(Beat Magnum)
: 4代目マグナム。ZMC製のシャーシにフルカウルミニ四駆としては初となる大径タイヤを標準装備したマシンであり、上り坂には弱くなるが、トップスピードが向上。それにより、トビウオのような走りも行うことが可能になった。サスペンション型のショックアブソーバーも装備したことで、ショック吸収能力も向上している。これまでのマグナムシリーズにあった必殺走行「マグナムトルネード」がダウンフォースの効き過ぎにより使用できなくなってしまったという弱点が生まれたが、試行錯誤の末、新たにシャーシの柔軟性とボディサスペンス機能を生かした必殺走法「マグナムダイナマイト」が誕生した。
: ロッソストラーダとのレースでビクトリーズのマシン全車が大破してしまった後、次の選抜レースに備えて「サイクロン・トライ・コブラ・エボリューション・ハリケーン・マグナム」仕様時のサイクロンマグナムをベースに開発された〔ボディ自体もサイクロンマグナムを中心に、ハリケーンソニックのリアウイング、ネオトライダガーZMCのフロントタイヤカウル、スピンコブラのキャノピー、プロトセイバーEVO.のフロントカウル中央部が反映されている。設計時の大径タイヤは烈の案によるもの。〕。テスト走行において、シャーシが走行に耐えきれず破損してしまったため、鉄心の工房に残っていたZMCシャーシを使用。今度はスピードが失われてしまったが、近くのモトクロスからヒントを得た豪のアイディアを基に、サスペンションを装備させたことで、スピード問題も解決した。選抜レースで初陣を飾り、勝利。レース終了後に、Jの「ハートビート」発言から「ハートビートマグナム」と名付けられるが、二郎丸から「長すぎる」と言われたため、「ビートマグナム」に改められた。最終的には、第1回WGPの1位を獲得したマシンとして世界的に有名となる。
: 原作ではシャーシがなくて困っていたとき、鉄心の家で見つけたスーパービートシャーシに合わせて他のメンバーのパーツも使って完成。スーパービートシャーシは、龍の吊り橋と呼ばれる不安定な橋を渡るために作られ、ドラゴンサスペンションシステムというサスペンションが付いており、ものすごいじゃじゃ馬で豪はセッティングするのに非常に苦戦した。ドラゴンサスがしなやかに動くことで路面を確実に捉え、切れた吊り橋をも登ることができる。アニメ版とは逆に「マグナムトルネード」も使用可能であり、サスペンションを固めにセッティングし、マグナムトルネードの着地の反動を利用して再度マグナムトルネードを行う新技の「ドラゴンサスペンション・マグナムダイナマイト」も披露した。『MAX』においては、星馬兄弟と豪樹がバーチャル機能でレースを行い、バーチャル空間から脱出する際に、ビートマグナム、バスターソニック、マックスブレイカーの3台をシャーシ裏で合わせた状態からの「トリプルトルネード」を使用。
; ライトニングマグナム(Lightning Magnum)
: 第1回WGPにおいて大きな成果を挙げたビートマグナムをさらに進化させた5代目のマグナムであり、劇中に登場したマグナムシリーズの最終発展型。従来のマグナムよりコンパクトにまとめられており、ストレート走行においては最強クラスの性能を誇る。さらに、新型サスによりコーナーリングも安定している。これまでのマグナム以上に青いボディになっている。
: 原作のみの登場で、アニメでは未登場。
; バイソンマグナム(Bison Magnum)
: ミニ四駆25周年を記念して作られた6代目のマグナム。外見は初代マシンのマグナムセイバーに似ている。
: ストーリーでは、書き下ろし漫画「爆誕!バイソンマグナム」に登場。全米大会に向けた特訓中事故により大破したライトニングマグナムを、豪が新シャーシ(現実世界のMSシャーシ)に適合させる形で修復。遭難中に出会ったネイティブアメリカンや精霊たちからヒントを得たものの、ほぼ豪の独力で完成。その完成度は土屋博士に「新シャーシのパワーをしっかり受け止めている、力強い走り」と評された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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