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爆雷(ばくらい、)は、水中で爆発する水雷兵器の一種で、水上艦艇や航空機から海中に投下して潜航中の潜水艦を攻撃する。かつては主力対潜兵器として小型艦艇や航空機が装備していた。現代では対潜魚雷やそれを投下するミサイルに主役を譲り、機雷の処分や警告用など補助的に使われている。 投下されると重力に従って海中を自然沈降し、水圧や時間によって作動する信管により目的の深さで爆発し、その衝撃によって敵潜水艦に損傷を与える。この方式は直撃しなくても潜水艦に損傷を与えて浮上や撃沈に追い込める反面、海水をかき乱して探知を難しくしてしまい、逃げられる可能性もある。このため艦体への接触や音響・磁気に反応して信管が作動し、より確実な撃破を狙うタイプも存在する。 == 歴史 == === 初期 === 1911年にイギリス海軍で「降下機雷」(dropping mine)として提唱されたのがその始まりで、第一次世界大戦が始まり、ドイツのUボートに対する有効な対潜兵器を欲していたイギリス海軍は1914年に爆雷(depth charge)の発注を行った。発明された当初はドラム缶の形をした爆雷を爆雷投下軌条によって艦尾から海中に投下していた。この初期の爆雷は炸薬の量が百数十キログラム程度であった。1916年3月22日、Qシップ「ファーンボロ」がU-68をアイルランド沖で撃沈したのが初戦果になった。爆雷の装備によりイギリス海軍は潜航中のUボートでも攻撃できるようになったが、当時は 敵潜水艦を探知する水中測的兵器の精度もあまり良くなく、第一次大戦において爆雷によって撃沈された潜水艦は数えるほどしかなかった。 日本海軍は大正十年にイギリスの爆雷と爆雷投射機を購入して八一式爆雷投射機として制式化したものを神風型と睦月型の駆逐艦に装備したのが始まりである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「爆雷」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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