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父系の指[ふけいのゆび]
『父系の指』(ふけいのゆび)は、松本清張の短編小説。『新潮』1955年9月号に掲載、加筆修正の上、1956年11月に短編集『風雪』収録の1編として、角川書店(角川小説新書)より刊行された。 1995年にテレビドラマ化されている。 == あらすじ ==
私の父は伯耆の山村に生まれた。父は19の年に養家を出て、広島で母と連れ合い、九州へ移った。しかし人のよい父はだらしがなく、私の一家は貧しい生活が続くことになった。しっかり者で聞こえる母の弟は、よく私の指を見て「おまえの指の格好は親父そっくりじゃ」と笑った。その笑いには嘲りがあるように思われた。おまえも親父に似てつまらん男になるぞ、という意味が嘲笑にある気がした・・・。 *加筆修正後のあらすじ。『新潮』掲載時は、「宗太」という名の人物を中心とした、三人称文体で書かれていた〔藤井省三「松本清張の私小説と魯迅「故郷」~「父系の指」から「張込み」への展開をめぐって」参照。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「父系の指」の詳細全文を読む
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