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牛島閘門[うしじまこうもん] 牛島閘門(うしじまこうもん)は、富山県富山市の富山駅北側付近から富山湾の河口まで南北に貫く、富岩(ふがん)運河にある閘門。同運河最上流部(南端)の富岩運河環水公園(旧 船溜まり)内にあり、現在も運用可能な閘門で、国の登録有形文化財に登録されている。 == 概要 == 総延長約5.1Kmの富岩運河中流域までほぼ並行して流れるいたち川と、運河最上流部(南端)の船溜まりを繋ぐパナマ運河方式の複扉室閘門(ふくひしつこうもん)。扉体(ひたい)が木製の閘門で、いたち川側の標高約3.35m、富岩運河環水公園側標高約2.7mの約0.65mの水位を調整し、おもに川舟の往来を目的として、富岩運河の掘削、中流域にある中島閘門(国の重要文化財)と同時に着工し、1934年(昭和9年)8月に富岩運河、中島閘門と共に竣工した。 富岩運河は運河上流部沿岸の工場などへ原材料や資材・製品の運搬をする船を通すことで富山の工業発展に寄与したが、輸送手段が陸上運輸に取って変わり、近燐に住宅地が増え環境への配慮が必要になったことに加え、水質の悪化などにより周辺の工場の縮小や撤退が進み運河交通自体が衰退した。このため、運河は荒れた状態となり牛島閘門も老朽化し閘門扉を失った状態だったため、いたち川との接続部には水門を設け分水していた。 県は1979年(昭和54年)富岩運河を埋め立て道路を建設する計画を立ち上げたが、1984年(昭和59年)に方向を転換しこの水辺を生かした街づくりを目指し整備することになった。その後昭和60年代に入り新たな計画のもと、運河最上流部の船溜まり一帯は富岩運河環水公園として、上流から中流域の中島閘門までの沿岸は遊歩道などの整備が行なわれ、老朽化した牛島閘門は環水公園整備のため一旦取り壊し、その後閘室、扉体等の原形復元工事を行い、閘門扉は建設往時の木製扉に復元し2001年(平成13年)に環水公園内に完成、2002年(平成14年)6月25日には国の登録有形文化財に登録された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「牛島閘門」の詳細全文を読む
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