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カキ (貝)
カキ(蠣、牡蠣、)は、ウグイスガイ目イタボガキ科とベッコウガキ科に属する二枚貝の総称、あるいはカキ目もしくはカキ上科に属する種の総称。海の岩から「かきおとす」ことから「カキ」と言う名がついたといわれる。古くから、世界各地の沿岸地域で食用、薬品や化粧品、建材(貝殻)として利用されている。 == 特徴 == 主に炭酸塩鉱物の方解石からなる殻を持ち〔、食用にされるマガキやイワガキなどの大型種がよく知られるが、食用にされない中型から小型の種も多い。どの種類も岩や他の貝の殻など硬質の基盤に着生するのが普通である。船にとって船底に着生して抵抗となる固着動物は大敵であるが、カキもその代表的な生物である〔軍人秋山真之は幼なじみの正岡子規に「軍艦は遠洋航海に出て帰ってくると、船底にかきがら(蠣殻)がくっついて船あしがおちる」と書いている(司馬遼太郎『坂の上の雲』)。こうした水棲生物のために船底塗料が使われる。 〕。マガキは干潮時には水が無い場所に住む場合も多く、体内にグリコーゲンを多く蓄えているため、他の貝と違って水が無い所でも1週間程度は生存する。 着生してからはほとんど動かないため、筋肉が退化し内臓がほとんどを占めている。カキの独特の風味は貝類の内臓の味であるということを日本テレビの科学番組『所さんの目がテン!』で検証しており、ここではハマグリの内臓を寄せ集めて作ったカキフライもどきが本物と区別が付かないことを、20人中18人が騙されたという結果で示した。 英語でカキを指す“oyster”は日本語の「カキ」よりも広義に使われ、岩に着生する二枚貝のうち、形がやや不定形で表面が滑らかでないもの一般を指し、アコヤガイ類やウミギク科、あるいはかなり縁遠いキクザルガイ科などもoysterと呼ばれることがある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カキ (貝)」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Oyster 」があります。
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