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牧水の滝 : ウィキペディア日本語版
牧水の滝[ぼくすいのたき]

牧水の滝(ぼくすいのたき)とは、埼玉県秩父市羊山公園の麓から中腹にある滝の事である。
== 牧水と秩父 ==
牧水の故郷は宮崎県であるが、たびたび秩父地方を訪れて歌と紀行文を残している。
最初に秩父に訪れた記録は、大正6年11月で、96首の大作が「秩父の秋」と題して『溪谷集』(大正7年)に収められている。大正9年4月に、熊谷から長瀞秩父、名栗を回った旅「秩父の春」39首は『くろ土』(大正10年)に収められている。
またよく知られている「溪より溪へ」は、この旅の紀行文である。
この旅で読んだ作品に次のようなものがある。
秩父町出はづれ来れば機をりのうたごゑつゞく古りし家竝に
この作品は歌碑として「牧水の滝」にあり、碑は滝の下に、市街に向いて建てられている。
「溪より溪へ」に「小さな坂を登るとうす黒くものさびた秩父の一すぢ町がやゝ遠く見下された」とあるが、牧水の滝の歌碑から少し高台に登ってみると、ちょうど牧水が描いたような風景が広がっている。「機をりのうた」とは「織物工場の音」の事で、当時の秩父地方は絹織物(秩父銘仙)の生産が盛んであった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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