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物の怪[もののけ]
物の怪(もののけ)は、日本の古典や民間信仰において、人間に憑いて苦しめたり、病気にさせたり、死に至らせたりするといわれる怨霊、死霊、生霊など霊のこと。妖怪、変化(へんげ)などを指すこともある。 == 概要 ==
物の怪の話は平安時代の文献に多く見られる。有名なものとしては『源氏物語』の第9帖「葵」で、葵の上に取り憑いた六条御息所の生霊が挙げられる〔。そのほか、『大鏡』『増鏡』などにも物の怪の記述が見られる〔。 医学知識の未発達だった当時は、物の怪による人間の病気に対し、僧侶や修験者が加持祈祷を行い、物の怪を「よりまし」と呼ばれる別の者(主に女中、小童など)に一時的に乗り移らせることで、物の怪を調伏して病気を平癒されるといったことが行われていた。この様子は『枕草子』や『紫式部日記』などに詳しく述べられている〔〔。また『続日本後紀』によれば、皇居内の物の怪に対し、60人もの僧侶が経を唱えたとある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「物の怪」の詳細全文を読む
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