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物理主義[ぶつりしゅぎ] 物理主義(ぶつりしゅぎ、)は、あらゆるものは物理的であるとする哲学上の立場。椅子や机や石ころのように一般に物理的対象と考えられているもののみならず、価値、意味、知識、心など一般にあまり物理的とは考えられていないようなものまで含め、あらゆる物事について、それは物理的である、と考えるのが物理主義である。世界は心的なものからなっていると考える観念論や、世界は心的なものと物的なものの二種類からなっていると考える二元論などと対立する。 唯物論()と類似する点は多いが、(物理学への還元のように)その主張内容は必ずしも同一ではない。論理実証主義者らは、あらゆる個別科学(の命題)は物理学に還元可能である、という形で物理主義を論じた〔この点はとりわけ論理実証主義者により強調された。詳しくは「科学の普遍言語としての物理的言語」(『現代哲学基本論文集Ⅰ』所収)、「テスト可能性と意味」(『カルナップ哲学論集』所収)などを参照。〕。物理主義という言葉はオットー・ノイラートによって最初に定義された〔, p. 12.〕。 ==概説== 物理主義の立場は「すべては物理的である」(Everything is physical)という標語に代表される〔Stoljar, Daniel, "Physicalism", The Stanford Encyclopedia of Philosophy (Fall 2009 Edition), Edward N. Zalta (ed.), URL = .〕。この標語の中に現れる二つの単語「すべて」と「物理的」、この二点についてどういう考え方を取るかによって、物理主義には様々なバリエーションが生まれる〔。
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Physicalism 」があります。
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