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物語(ものがたり)とは、 * 話し語ること〔広辞苑第五版 p.2652【物語】〕。さまざまの事柄について話すこと〔大辞泉【物語】〕。 * 特定の事柄の一部始終を語ること、あるいは古くから語り伝えられた話をすること〔。 * 文学形式のひとつ。作者が見たことや聞いたことや、または想像を基礎とし、人物や事件について叙述した散文の文学作品〔〔大辞泉の説明では「作者の見聞や想像をもとに、人物・事件について語る形式で叙述した散文の文学作品。」〕 * (狭義)上記の文学作品の中で、特に平安時代から室町時代までのもの〔。平安時代の『竹取物語』『宇津保物語』などの作り物語、『伊勢物語』『大和物語』などの歌物語を経て、『源氏物語』へと展開し、鎌倉時代における擬古物語に至るまでのものを指す〔大辞泉【物語】〕。 * 人形浄瑠璃や歌舞伎の時代物において、主役が思い出や心情などを語る場面のこと〔。また、そうした演出のこと〔〔大辞泉の解説では「歌舞伎・人形浄瑠璃の演出の一。また、その局面。時代物で、立ち役が過去の思い出や述懐を身振りを交えて語るもの。」〕。 == 概説 == 上述のように「物語」という用語・概念は様々な意味で用いられている。 現代日本の若者が「物語」と言うと、しばしば、広辞苑の2番目や大辞泉の3番目に解説された意味、つまり人や事件などの一部始終について散文で語られたものや書かれたもののことを指している。 日本文学の研究者などが「物語」と言う場合は、3番目の中の意味の中でももっぱら狭義のそれを指していることもある。また歌舞伎や人形浄瑠璃の研究者や愛好家が「物語」と言う場合、4番目の意味で用いていることがしばしばある。 「物語」と言うと、広義には、他人に向かって語られること、その内容を、広く指している。 また現在「物語」という語は英語の「:en:narrative ナラティブ」の訳語として用いられることもある。また「:en:story ストーリー」という語の訳語として用いられることもある〔プログレッシブ英和中辞典【story】 〕。訳語として用いられることによってそれらの概念の混交も起きている。 本記事では、これらの意味・概念を、できるだけ区別しつつ、すべて解説する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「物語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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