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物質乱用 : ウィキペディア日本語版
薬物乱用[やくぶつらんよう]

薬物乱用(やくぶつらんよう、Substance Abuse)とは、繰り返して、著しく有害な結果が生じているが、耐性離脱、強迫的な使用といった薬物依存症の定義に満たないという、薬物の使用状態における精神障害である〔。薬物に対する効果が薄れる耐性の形成や、身体的依存が形成され離脱における離脱症状を呈する状態となった場合も含む薬物依存症とは異なる〔。世界保健機関は、薬物乱用の用語は曖昧であるため用いず〔、精神や身体に実際に害がある有害な使用の診断名を用いている〔。その研究用の診断基準では1か月以上持続していることを要求している〔。
経過としては、乱用をしなくなるか、あるいは薬物依存症に移行する〔。また、大麻や幻覚剤のように不快な離脱症状のために再び薬物を使用するという状態が起きない薬物もある〔。
向精神薬に関する条約における薬物乱用とは、精神的依存と身体的依存のどちらか、あるいは両方において薬物が用いられることである。1961年の麻薬に関する単一条約と1971年の向精神薬に関する条約によってこれらの乱用薬物の多くを、国際的に規制している。
==薬物による乱用と依存の傾向==
アンフェタミン、コカイン、ある種の抗不安薬のように、短時間作用型の薬物は依存や乱用を発現させる可能性が特に高い〔。アルコール鎮静剤覚醒剤のように身体依存を引き起こす傾向のある薬物が存在する〔。
逆に大麻や、幻覚剤のように不快な離脱症状を回避するための摂取というものが起きない薬物もあり、治療を求めるのはまれであり、幻覚剤ではほとんどが短い乱用及び依存のあと、元の生活様式に復帰する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「薬物乱用」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Substance abuse 」があります。



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