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特三号戦車[とくさんごうせんしゃ -]
特三号戦車 クロ(とくさんごうせんしゃ -)は、太平洋戦争(大東亜戦争)中に大日本帝国陸軍が計画した空挺戦車である。滑空機としての試作名称はク6。 == 開発 == 1943年(昭和18年)秋、日本陸軍に初の軍用グライダーによる空挺部隊「滑空歩兵連隊」が編成された。従来の空挺部隊が小銃や機関銃、手榴弾のみで武装していたのに対し、本部隊は四一式山砲や九四式山砲を輸送グライダーである四式特殊輸送機に積載することで強力な火力を有することができた。しかし、より強力かつ機動性の高い戦車の搭載は、グライダーをもってしても不可能であった。そこで1944年(昭和19年)、航空本部と機甲本部、第四技術研究所は、九八式軽戦車をベースにした滑空可能な軽戦車の開発に着手した。 主翼は前田航研工業、車体は三菱重工業で試作された。しかし、滑空中の操縦が非常に難しく、しかも制空権を喪失した状況下では曳航機もろとも捕捉撃墜される可能性が極めて高かった。性能未知数の兵器よりも実用性の高い兵器の開発に傾注すべきとの意見が強く、開発は途中で頓挫した。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「特三号戦車」の詳細全文を読む
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