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特殊簡易公衆電話(とくしゅかんいこうしゅうでんわ)とは、飲食店などの店内に店舗の運営者などが設置する公衆電話サービスである。硬貨収納等信号送出機能を付加したアナログ固定電話回線に料金回収機構を持った電話機を接続するもので、対応電話機の多くがピンク色であることからピンク電話とも呼ばれる。 == 概要 == 料金の回収は店舗等の運営者が行い、それにより電気通信事業者から請求される基本料金・通話料金を支払う。通話料金は公衆電話料金が適用される(ただし050番号のIP電話宛は加入電話料金となる)。ピンク電話からはPHSにかけられない〔「070……」とダイヤルすると相手に接続できない旨のガイダンスが流れてつながらない。これは通話が数秒程度の短時間で終了した場合、「公衆電話料金」が「加入者からの電話料金」より低額になってしまう不都合(いわゆる逆ざや)があるからといわれている。〕。個別に携帯電話への通話や他社の通話プリペイドカード(KDDIスーパーワールドカード等)による通話もできないように設定している場合もある。また、NTT東日本・NTT西日本のナビアクセス〔NTTコミュニケーションズのナビダイヤルを同一都道府県内限定にしたもの。0570-100-xxx(東)、0570-700-xxx(西)の番号。現在は新規受付終了。〕は着信はするが発信側の声は相手に聞こえない〔鍵操作をすることで聞こえるようになる。〕。 かつてこの機種は110・118・119へ通報する場合やフリーダイヤルは専用の「KS鍵」でスイッチを切り替えないと一方通行の通話しかできなかった〔この場合は発信側の音声が受信台に伝わらない。〕。1990年頃までのPてれほんシリーズは緊急通報用のボタンがあるので通話は可能であったが〔レンタルのみで提供されている大型ピンク電話は今でもKS鍵(特殊切替装置用鍵)による切り替えが必要。〕、最近の機種ではダイヤルトーンファースト方式が採用されているため、KS鍵を利用せずとも110 / 119への発信が可能である〔118はPてれほん側に設定が必要。〕。 公衆電話の不足を補う目的で1953年に開始された簡易公衆電話(店頭の一般加入電話を公衆に使用させ管理者が料金を手渡しで受け取る)の後継として、1959年に電話機をレンタルする形で開始された。1985年の端末設備自由化以降は、買取またはリースの電話機が多い。現在は、NTT東日本・NTT西日本のサービスである。 2000年代に入り、利用の少ない不採算の公衆電話の撤去後に、公共施設等の管理者の負担で導入されることも多くなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「特殊簡易公衆電話」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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