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狂犬病ウイルス[きょうけんびょうういるす]
狂犬病ウイルス (''Rabies virus'') とは、ラブドウイルス科リッサウイルス属に属するウイルスの1種。狂犬病の病原体である〔狂犬病 ''厚生労働省'' 〕。 == 概要 == 狂犬病ウイルスはマイナス1本鎖ssRNAウイルスで、ビリオンは弾丸のような形をした円筒形である。ヒトに感染するウイルスは多くは正多面体のビリオンを持つため、これは珍しい形である。実際、狂犬病ウイルスはヒトやイヌだけでなく、全ての哺乳類に感染し、また昆虫によって媒介される。円筒の長さは180nm、直径は75nmある。先端の一方は丸みを帯びた円錐形であり、もう一方は平坦か凹んでいる。リポタンパク質のエンペローブは平坦な部分以外を覆っている。内部には螺旋状のリポ核タンパク質とRNAがある。RNAはラブドウイルス科に多く見られる L (Large protein) 、G (Glycoprotein) 、N (Nucleoprotein) 、P (Phosphoprotein) 、M (Matrix protein) の5つの遺伝子が見られる〔Replication strategies of rabies virus. ''National Center for Biotechnology Information'' 〕。ゲノム全体の長さは1万1615から1万1966塩基対である〔Rabies complete genome ''National Center for Biotechnology Information'' 〕。増殖は感染した細胞の細胞質で行われる。狂犬病ウイルスの遺伝子は約1500年間という短い期間で進化したと考えられている〔Molecular phylogenetics of the lyssaviruses--insights from a coalescent approach. ''National Center for Biotechnology Information'' 〕。 乾燥や熱、アルコール消毒で容易に不活化する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「狂犬病ウイルス」の詳細全文を読む
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