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狸坂(たぬきざか/まみざか〔東京市,東京市市史編纂係 編『東京案内 下巻』114頁(1907,裳華房)〕)は、東京都港区元麻布にある坂である。 == 由来 == * かつてこの坂に古狸が棲んでおり、その狸が人を化かして、石の地蔵や石塔を道端に捨てられた赤ん坊に見せかけ、捨て子を不憫に思った人間にこの坂まで運ばせるということがしばしばあったという。そのため、この坂には絶えず地蔵や庚申の石塔等が転がっており、これが評判となり、この坂に「狸坂」という名がつけられたと伝えられる〔「狸坂の化け狸」 佐藤隆三著,本山桂川編『江戸傳説』54-55頁(坂本書店出版部,1926)〕。 * 麻布區史には「暗闇坂の南、一本松町との境をなす坂、一に旭坂ともいう。古時、古狸が出没して人を化かして困ったという」とある〔東京市麻布区 編『麻布區史』808頁(1941,東京市麻布区)〕。 * 港区史その他によれば昭和35年頃まで港区各地で狸の生息が報告されている〔港区史 昭和35年版上巻 p163他〕。 * 近くに大エノキがあり、その根元の洞穴にタヌキの親子が住んでいたという〔角川日本地名大辞典 13 東京都 p464〕。 * 武徳安民記は慶長5年関が原の戦いの折、続々と送られて来る首級の首実験を増上寺で行なった後、麻布の原に埋めた後供養したという。その場所は改選江戸志は麻布一本松の増上寺屋敷(今のセントメアリー教会辺)という〔港区史上巻p986〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「狸坂」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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